第四章
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「その時まで見届けてくれるか」
「必ずやり遂げられるということですね」
「そなた達この世界を救う運命の者達の手をわずらわせるまでもない」
こうも言うのだった。
「問題はこの山にわしに誘われて来ているモンスター達だが」
「そちらはこちらで何とかしますので」
「では頼むぞ」
「それでは」
マルタはモンスター退治は自分達が引き受けると言って実際にだった。
インファンテと共に火山のモンスター退治にあたった、そうして多くのモンスターを倒しつつサラマンダーの働きを見守った。
やがて彼の家臣達も火山の中に次々に現れてだった、火山の中のマグマを貪っていった。そうして数日もするとだった。
火山の中のマグマはそれこそ人の目では見えなくなるまでになくなっていた、最初から溶岩にいた巨大なサラマンダー彼が言うにはサラマンダーの王の一人は赤い服を着た年老いた赤い髪の毛と肌のサイクロプスの男の姿で二人の前に出て来て言った。
「美味い溶岩を家臣達と共に腹一杯食べさせてもらった」
「そうしてですね」
「そうだ、火山の中の溶岩はだ」
それはというのだ。
「もうだ」
「ないですね」
「見ての通りだ、これで数千年はだ」
「火山の噴火はですね」
「ない、だが数千年後また噴火するだろうからな」
その先まで見てだ、サラマンダーの王は話した。
「その時にわし等がまた来てな」
「そうしてですね」
「溶岩を喰らう、その時また会おう」
「私達はその時生きていませんが」
マルタは自分達の寿命から話すサラマンダーの王に笑って返した。
「それでもですか」
「そなた達が生まれ変わって魂が覚えていたらな」
「若しそうならですね」
「会おう」
「では覚えていたら」
笑ってだ、マルタはサラマンダーの王に応えた。かくして火山のことは無事に終わった。そうしてだった。
マルタはインファンテと共にキングストンに戻りそのうえで市役所で市長と小人の役人にことの次第を全て話した、すると市長も役人も大喜びで二人に感謝の意を述べた。ただし素性を隠したうえでのギルドへの依頼でないので報酬は出なかった。
マルタは市長達からの熱い感謝の言葉を受けて市役所を後にするとインファンテをキングストンのある居酒屋に案内した、そこはジャマイカ料理のレストランであり。
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