第四章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「まことに」
「そうですね、ですが」
「こうしたこともですね」
「あるということです」
「そうですね、遺跡は遺跡で」
「ニカラグアは気候的にです」
「危険な生物も多いですね」
今度は大型のドクトカゲが出て来た、この世界ではドクトカゲもわりかしポピュラーな獣なのだ。見ればバジリスクも一緒にいる。
「そもそも」
「ですから」
「常に警戒しないと駄目ですね」
「遺跡の調査にあたっては」
「本当にそうですね」
「わかったらええってことで」
セプルベダはバジリスクに対して氷の術を放った、それでモンスターを凍らせて倒してから先生に話した。
「この連中も倒して」
「そうしてですね」
「調査を続けましょう」
「では」
先生はセプルベダの言葉にも頷いてだった、そのうえで。
調査は専門家である自分が行いダリーオは学問的な興味からセプルベダは力仕事でそれぞれ先生を助けていった。そうして。
祭壇のところにはかつて生贄に捧げられた美女の悪霊がいて三人に無数の闇の瘴気の矢を放ってきた、だがその悪霊も。
ダリーオとセプルベダは悪霊に聖属性の中でも強力な術を放ってそうして倒した。先生はその倒された悪霊についても語った。
「遺跡は悪霊もでしたね」
「付きものでしたね」
「はい、そのこともです」
これまでこの遺跡は安全で油断して失念していたというのだ。
「まことに」
「そうですか、ですが」
「この様にですね」
「いると思われて」
これまで幾ら安全でもというのだ。
「進まれていくべきです」
「調査を行うべきですね」
「そうです、では」
「はい、この祭壇を調査して」
「そうしてですね」
「今回の調査は終わりとさせてもらいます」
こう言って先生は祭壇のあった部屋も調査した、するとここで遺跡は終着点であることもわかった。そして調査の結果として。
遺跡からこの世界のこの地域のかつての信仰について多くのことがわかった、それで先生も市役所の者達も二人に心から感謝の意を述べた。
特に先生は今回の調査でボディーガードだけでなく何かと助けてくれて教えてもくれたことで感謝の意を述べた。
「今回のことは何と言えばいいか」
「いえいえ、これも仕事ですさかい」
今回は主に術を使って戦ったダリーオが応えた。
「別に」
「お礼はですか」
「ええです」
こう先生に言うのだった。
「モンスターを沢山倒してお金も沢山得ましたし」
「そのこともあってですか」
「お礼はええです」
「そうですか、ですが今回のことは」
「先生にとってもですね」
「いい教訓になりました、これまでどれだけ安全でも」
それでもというのだ。
「警戒しなくてはいけない」
「遺跡の調査は」
「はい、常に危険と隣り合わせであ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ