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ある晴れた日に
461部分:夕星の歌その一
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「だからそれはねえな」
「じゃあ何なのかな」
 竹山はここであらためて彼が今酒浸りと言ってもいい状況に陥っていることについて考えるのだった。
「そこまで強いのに今どうしてあそこまでなってるのかな」
「本人に聞くわけにもいかないし」
 千佳はそれはすぐに止めた。考えたそばから。
「どうしたらいいのかしら」
「今は様子見でいいと思うよ」
 竹山はその俯く千佳に対して告げた。
「それはね」
「それでいいの」
「何でもタイミングが大事だよ」
 それが今だというのである。
「何でもね」
「何でもなの」
「うん、だから暫く様子を見よう」 
 これは千佳だけでなく今ここにいる全員に言っていた。
「今はね」
「何かまだるっこしいがな」
「それしかないってわけか」
 坂上と野茂はそのことに今一つ賛成しかねていたがそれでも賛成するのだった。考えてそれが一番だと思ったからである。

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