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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百二十二話
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言ってる事わかるなぁ」

「何がだ?」

「こういう姿見てたら、やっぱり愛玩動物扱いになっちゃうのかなって」

「僕は、違うけどな」

「そうなの?」

「知ってるから。一夏君は僕より強いって。確実に」

暦が机の引き出しを開けて中に入っていたキューブの表面を撫でる。

「例え僕が完全に吸血鬼化しても一夏君には勝てない。
一夏君が人間のままだったとしても勝てる気がしない。
絶対に。天地がひっくり返っても」

「ふーん……」

「みゃー♪」

翼が一夏の顎をこしょこしょとくすぐる。

「ふみゅぅん……♪」

ふにゃりとだらしなく笑い、尻尾をくねくねと動かす一夏。

「羽川。後で写真撮っていい?」

「んー………阿良々木君ならいいよ」

「っしゃぁっ!」

翼が一夏の耳に触れた。

「ふにゃぁ〜ん……♪」

「一夏君耳弱いの?」

「にゃぉーん……」

力の抜けたような声だ。

「リムちゃんならどこででも啼かせられるはずだけど…今日居ないもんなぁ」

「リムちゃん?」

「一夏君の……なんだろう…恋人? 愛人?」

「えぇ…何それ」

「一夏君を慕ってる子だよ。六歳くらいなんだけど、キスまでしたらしい」

「それって事案なんじゃ…」

「両親が公認してて尚且つ箒ちゃんと束博士が面白がって背中押してるらしい。
しかも日本国籍じゃないだってさ」

「へ、へー……」

翼が一夏を撫でる手を止める。

「ふにゅぅん?」

こてん、と首を傾げる一夏。

長い髪がさらりと肩から落ちる。

「一夏君を好きって………ペット的な?」

「それが無いとは言ってあげられない」

「そこは情けでもいいから言ってあげようよ…」

翼が一夏の頬をむにむにする。

「にゃぅにゃぅにゃぅ……みゃふぅ…」

目を細める姿は、本当に人型の猫そのものだ。

「わ……頬っぺた凄いね…」

みょぃ〜んと伸びた頬っぺたはモチモチすべすべだ。

「吸血鬼だしな。春休み僕の腹筋がバキバキだったのと同じだよ」

翼が一夏の唇を少し引っ張る。

白い歯の中に一際長い物が二本。

「みゃー?」

「牙って触っちゃだめだっけ?」

「間違って刺さったら目も当てられないぞ」

「そっか…」

翼が新たに取り出したマタタビボールを一夏のおでこ辺りで振る。

「なぁーぉ………」

その一鳴きの後、一夏の体を黒い渦が包んだ。

渦が晴れた所に居たのは正真正銘の猫だった。

「うそ…」

さすがに驚いた翼。

一夏は完全獣化し緩んだロープを抜け、翼が持っていたマタタビボールに飛び付いた。

「「あ」」

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