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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
弟十三話「加速する死闘」
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発段階で一度だけ起きた事故だ。ナーブギアに高エネルギーの電流が流れた。緊急停止コードのカウントダウンの中脳が加速し、自分は一秒を無限に感じた。ときがゆっくりすぎてカウントダウンの十秒が無限のときのように感じた。それだけじゃなかった。ぼくの心臓はたしかにとまり、しかし脳は加速していく、やがて永遠にも近いときの中未来の世界でバーストリンカーと呼ばれる。ナーブギアの後継機である。ニューロリンカーというものにそのプログラムをインストールして遊ぶ。そんなゲームだ。だがそれは次元を超えていた。脳を加速させることによる、刹那の時間をまるで無限の時間に置き換え、すべてのものが遅く感じ、まさに刹那のときの中で己の可能性だけを武器に戦う戦士たちの姿だった。
そうか、茅場あんたやっぱすげえよ、こんなことまで気づいてたのか。だがこのコード、使った時に同じ脳波を記憶してしまっている。俺のことは計算外みたいだな。あんたのアカウントの周囲に近づくものがなぜ、強くなるのか、たぶんこのゲーム中複数回このコードを使っただろう、同じ仮想空間内にいる俺たちの脳は、全部ナーブギアを通してメインサーバにつながっている。自殺や負の感情が連鎖したのもそれが一役買ってるんだ。このナーブギア。俺はな、実はあんたに憧れて自分の頭にある物語を一番適切に表現できるこの仮想空間にあこがれていた、が、その危うさも分かっていた。きっと近い未来、パーソナルコンピュータに次ぐ新たな表現技術として仮想空間は使われる。
新たな表現技術が生む産物、それは新たな次元への人間の進化さ。
いくぜ、茅場、へ、そこにいるプレイヤーキリトは俺と同じでまだ諦めてねえ、お、はは、脳を加速させることはできても自分の体、いやアバターまではついていかないか……。
まあ、ここが世界を創り出せる側とその世界で遊ぶことしか出来ない側の結果かもな、けどその剣おれを突き刺した時におれはある一つの技を使うつもりだ。これは沖縄の友達が使ってたトゥーディー、今の空手の原型。いくぜあんたがナーブギアで未来の可能性を見せるなら、古来より伝わる人間の可能性をみせてやる!
ヒースクリフの剣は、俺の剣をすり抜けて、俺の腹にささった、しかしヒースクリフの顔に戦慄が走る。HPバーが1%ほど残っている。ははは、このアバターを調べてみると呼吸や感触があるということは体の内臓の部分も大雑把だがリジェネートしている。動悸が早くなる、呼吸が荒くなる、食物を食べるそういう反応があるということはステータスや自分のHPになにか関わりがあるのかという疑問をおれは持っていた。そして気づいた。俺たちが普段見るステータスは総ていろんな項目に分かれているが人間がこの世界で動くということに関してそんなRPGのパクリみたいなシステムで完全に動かせるほど仮想空間は甘くない。本当は様々な変数、そ
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