第7章:神界大戦
第209話「真の脅威」
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既に劣勢だった所を、さらに追い詰められる。
そうなれば、当然ながら勝ちの目は見えなくなる。
その中で足掻いた所で、何が変わると言うのだろうか。
……そんな、“諦め”の考えが浮かび……
「(……いや、いいや!!)」
その直後、その考えを吹き飛ばすように心で否定する。
「(“この程度”で、諦めてどうするの!?お兄ちゃんは、ムートは決して諦めなかった!だったら、私達だって諦めない!諦めてたまるもんか!)」
奮い立てる。自らを鼓舞するように、言い聞かせるように自身に叱責を飛ばす。
「『司さん!』」
「っ!」
「『奏ちゃん!』」
「……!」
この想いを、覚悟を、二人にも抱いておいてほしい。
そう考え、念話を飛ばす。
「『……この局面、絶対に乗り越えるよ!……絶対に、諦めないんだから!』」
「『………』」
「『緋雪ちゃん……』」
念話越しに、緋雪の想いと覚悟が伝わってくる。
言葉自体は激励でしかないが、何が言いたいのか、何を伝えたいのかはすぐに分かった。
「『……ええ……!』」
「『うん……行くよ……!』」
“負ける”。そんな考えは、もう抱かないようにした。
乗り越えてみせると、そう覚悟を改め、三人はそれぞれの敵へと挑みかかった。
「なのは!フェイト!決して懐に入るな!アルフもフェイトのサポートに専念!ユーノも防御とバインドに専念!飽くまで連携を崩すな!適宜僕やプレシア達も援護射撃を飛ばす!」
「了解!」
「シュテル、レヴィ!貴様らはオリジナルどもと連携を取れ。ユーリ、貴様は貴様の騎士と共に居れ。その方が動きやすいであろう。アミタ、キリエ!貴様らはとにかく乱戦に持ち込まれないように立ち回れ!懐に入られれば、我や子狸のような者はたちまち墜とされるぞ!」
「了解です」
「任せて!」
指示と砲撃や弾丸が飛び交い、剣戟の音が響く。
神々に追いつかれた優輝達は、司令塔を何人かに分け、連携をとっていた。
「シグナム!出来るだけ攻撃を捌いてや!ヴィータはシグナムの討ち漏らしを撃破!シャマルは周囲の警戒をしつつ、不意打ちで援護や!ザフィーラは抜けてきた敵を阻んで!アインス!」
「心得ています」
「ようし、行くで!」
はやては八神一家として、ヴォルケンリッターに指示を出す。
そして、安全圏をある程度確保してアインスと共に殲滅魔法で援護する。
出し惜しみは一切していない。それでも勝てるかわからないために。
「神夜、行けるな?」
「……ああ」
「よし。なら、誰かが怯ませた所を間
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