第7章:神界大戦
第209話「真の脅威」
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と突き破られた。
「くっ……!」
「この……!
すぐさま奏が割込み、司を抱えて離脱。
その二人のカバーを緋雪が行い、何とか危機を脱する。
「司さんの障壁があっさり破られるなんて……!」
「……今の、一部以外の攻撃は防げてた……となると……」
奏が高速移動で攪乱しつつ、緋雪が司を守るようにシャルでレーザーを弾く。
司も障壁で二人を援護するが、先程と同じようにあっさりと突破されていた。
「……“性質”。多分、貫通や破壊に関係する“性質”を持っているんだと思う」
「そっか……!“天使”も神の眷属だから、同じ“性質”を持っててもおかしくない……!だから、さっきも今も障壁があっさり……!」
ただでさえ、実力に差がついてきているというのに、加えて“性質”の厄介さ。
それが加わり、ますます三人は劣勢に陥っていく。
……最初は倒せていたはずの戦力も、今では一人を倒す事すら出来なくなっていた。
「っ、撃ち抜け……!」
「はぁああっ!!」
「ッ……!」
仕切り直そうと、状況を打開するために攻撃に転じる。
司がいくつもの砲撃魔法を放ち、緋雪が大剣に炎を纏わせ、一気に薙ぎ払う。
奏はそれらに当たらないようにしつつ、隙間を埋めるように魔力弾をばらまいた。
「これで……!」
次の行動を起こすために、どうするべきか思考する。
……だが、その前にさらに三人を絶望に落とす事態が起きた。
「ッ……!?」
「えっ!?」
「な……!?」
“それ”を真っ先に察知したのは、司だった。
咄嗟に障壁を張り、他二人を含めて防御する。
その瞬間、黒い触手が障壁に叩きつけられた。
「な、なに……!?」
「この感覚……嘘、間違いない……なんで、ここにあるの……!?」
砲撃魔法を放ち、触手を打ち消す。
障壁を解除した司の瞳には、その“敵”が映っていた。
「……アンラ・マンユ……!」
「ッ……!?」
……天巫女の宿敵とも言える、アンラ・マンユの姿が。
あの時、優輝達全員と協力して倒した時と同じように、そこにいた。
瘴気を圧縮したような、実態の持たないまさに“悪”そのものの存在が。
「それって……?」
「話は後!あれの相手は私がするよ!」
「あっ……!?」
すぐさま、司は緋雪と奏を転移させる。
そして、襲い掛かる触手群をジュエルシードの光で吹き飛ばす。
「……行けるよね?」
冷や汗を流しつつ、司は不安そうに言う。
かつては、皆と協力してようやく倒せたのだ。
あの時よりも強くなっているとはいえ、今は一人。
相棒のシュラインとジュエルシードがあるとはいえ、単
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