暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica44雷光の天精〜Der Anfang Fusion Ritter〜
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物質化してる火炎魔力剣を大きく伸張させる。そして「騎士フィレス!」に、偽騎士フィレスの対応を任せる。

「ターゲッティングシステム・オン!・・・シューティング・・・スタァァァァーーーー!」

「ヴォルカニック・・・スカッシャーーーー!」

――神速獣歩(ゲパルド・ラファガ)――

アリシアが魔力弾を連射したのと同時、あたしも“フレイムアイズ”を偽騎士フィレス目掛けて振り下ろしたけど、あたし達の一撃は残念ながら躱された。

「あ、決まった」

「よしっ!」

あたしとアリシアの魔法を囮にした騎士フィレスは高速移動魔法で偽騎士フィレスの背後に回り込んで、“シュロス”で偽騎士フィレスを貫いた。

――凍てつく氷葬棺(ハウラ・コンへラル)――

『こちら教会騎士、フィレス・カローラ! アリサ・バニングス二尉とアリシア・T・ハラオウン執務官補と共に、これより敵艦隊攻略戦に参加します!』

さらに凍結魔法で偽騎士フィレスを氷漬けにした騎士フィレスが、全体通信であたし達の参加を知らせてくれた。すると『こちらリュッチェンス艦長、ハルトマンです』って通信が入った。

『バニングス二尉とハラオウン執務官補は、八神二佐の指揮下へ。騎士カローラ、あなたの魔法の腕を見込んで、私の指揮下に入っていただけませんか?』

『了解。フィレス・カローラはこれよりハルトマン一佐の指揮下に入ります』

ハルトマン一佐にそう応じた騎士フィレスは、氷漬けになってる偽騎士フィレスから“シュロス”を引き抜いて、そのまま海面へと落下させた。クローンとはいえ自分自身を躊躇無く斬り捨てることの出来る騎士フィレスには少し恐れを抱いたわ。

「それじゃあ私はこれで。あなた達も頑張って」

元先輩局員として敬礼をしてくれた騎士フィレスを、敬礼返しで見送った。騎士フィレスがさらに空へと上がる中で聞こえてきたのは、成層圏に何かが居る、っていう通信だった。

「アリシアちゃん!」

「はやて!」

「アリサ、無事なようで何よりだ」

「ありがと、シグナム。事情はルシルから聞いてる。あたし達の仕事は、なのは達の艦隊攻撃をフォローすることなんでしょ」

見たことのない装備を携えたなのはとすずかとフェイトとヴィータ、それにスカラボのトーレとセッテ、あと手ぶらなクアットロ。なのは達が攻撃の合間に手を振ってくれたから、あたしとアリシアも手を振り返す。

「んじゃはやて。指揮よろしく!」

“フレイムアイズ”をフルドライブ・ヴァラーフォームへと変形させる。スナイパーライフルのような長い銃身の両側に反りの無い直刀が2つある、1m半くらいの長さの大剣ガンブレイドと、1mくらいのソードブレイカーの二剣。この形態なら近中遠の3距離に対応できるわ。


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