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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 中篇
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を回避したフェミリンスは神槍から放った回転する衝撃波でヘクトルを怯ませ
「ぽーん…………ぽーん…………二つ回廊の轟雷…………」
「ぐぎゃあああああああっ!?」
「うあああああああっ!?」
教会の屋根で魔術の詠唱を終えたナベリウスが凄まじい電撃の爆発を起こす最上位魔術を発動させて周りにいるドラッケンも巻き込んで滅した。
「ありえねえ…………!”機甲兵”の中で”ゴライアス”を除けば防御力も最も高い”ヘクトル”相手に生身で渡り合うとか何なんだよ、あの女は!?」
「ふふっ、そもそもフェミリンスさんはただの人じゃありませんけどね。」
シュピーゲルを操縦している猟兵が仲間の惨状に信じられない表情で声を上げたその時、壁抜け等ができる”霊体”の特性を生かして機甲兵の装甲をすり抜けたリタが猟兵の正面に現れ
「な――――――」
「えいっ!」
「ガフッ!?化物………共…………め…………」
猟兵の正面に現れたリタは聖槍で猟兵の喉元を貫き、喉元を貫かれた猟兵は忌々しげな表情を浮かべて操縦席に上半身を倒して絶命した。
「さてと………マリーニャちゃん達の方も手伝う為に、こっちは手早く済ませないと…………!」
そしてリタは教会を攻めている他の機甲兵を無効化するためにその場からすり抜けていった。

「エステル、ミント!」
「わかっている!今からシュリさん達の方に行ってカファルーとクーちゃんを呼んで対抗させるわ!」
「ミントも竜になって、機甲兵と戦うよ…………!」
パズモの報告を聞いたヨシュアに呼びかけられたエステルは頷き、ミントは真剣な表情で答え
「そういう訳だから、貴方達は今は自分達の身を護る事を最優先にして!猟兵を殺せる実力はあるんだから、少なくても機甲兵が現れなければ、猟兵達に対しては貴方達だけで十分対処できるわ!」
「ただし機甲兵―――一軒家のような大きさの人形型の甲冑と遭遇した場合は逃げる事に徹してください!」
「この町での戦いが終わったら、貴方達が知りたい詳しい事情とかも説明するから、今はどこかに隠れて自分達の身を護る事に専念してね!」
ジェダル達に助言と忠告をした後その場からパズモと共に去っていった。

「い、言うだけ言って行っちゃいましたね…………」
「彼女達の様子からして、恐らく彼女達は先程この身達が滅した外道共からこの町を護る為に戦っているようですが…………」
エステル達が去るとリリカは呆けた表情で呟き、ユリーシャは真剣な表情で考え込み
「えっと…………それでさっきの人達の忠告通り、どこかに隠れるの?」
フィアはジェダルに判断を委ねた。

「いや―――奴等に加勢する。」
「え…………意外ですね。ジェダルが”人助け”をするなんて…………」
「あぁ…………ようやく主も正義の心に目覚めたのですね…………!」

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