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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 中篇
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声を上げたミントの推測に真剣な表情で答えたヨシュアはパズモに状況を訊ね
「どちらも攻められているわ!教会の方はフェミリンス達がいるから、直に制圧されるでしょうけど、リザイラが展開している結界の方はシュリとサリアが避難してきた民間人の救護に回っている影響で、サリアが呼んだシュヴェルトライテと合流したマリーニャ達が加勢しているとはいえ、機甲兵は一体どころか七体で攻めてきている上、場所が町中だからシュヴェルトライテも”本気”を出せないからこっちの攻撃力が足りないのよ…………!」
訊ねられたパズモは真剣な表情で答えた。

「あの甲冑を纏った天使に攻撃させないように集中攻撃しろっ!!」
「この化物が…………っ!これ以上、仲間は殺させないぞ!!」
「他の天使共も地上の異種族共の援護をさせないようにしろ!」
「チッ…………場所が町中でなければ、あんな鉄屑如き纏めて一瞬で滅せられるものを…………」
「ええい、鬱陶しい!鎌を思いっきり振る隙があれば、あんな鉄屑なんて、メティの鎌で一刀両断してやれるのに…………!」
「むー…………!私も詠唱する時間があれば、もっと凄い風の魔術で吹き飛ばせるのに…………!」
「最初にシュヴェルトライテが一瞬で機甲兵を1体破壊した事で私達の力を相当警戒したようね…………!」
それぞれ大型の銃を持つ機甲兵―――”シュピーゲル”と”ドラッケン”はサリアによって召喚されたシュヴェルトライテによって既に自分達の仲間が操縦する”ドラッケン”が破壊された事でシュヴェルトライテの戦闘能力を警戒している為、シュヴェルトライテに近づかせないように絶え間ない弾丸の嵐で牽制し、シュヴェルトライテは場所が町中である為自身が”本気”を出せばアルスターに大きな被害をもたらせる事を理解していた為”本気”が出せず決め手がない事に舌打ちをしながら防御や回避に集中し、同じく銃を持つドラッケン2体に怒涛の銃撃を放たれたメティサーナとミルモ、ニルも防御や回避行動に集中していた。

「幾ら多少材質のいい武器を使っていようと、生身では機甲兵には敵わないんだからさっさと諦めて死ねっ!」
「ハハハハハッ、纏めてミンチにしてやるっ!」
「あーもう…………!攻撃は一応通るから、倒せないって訳じゃないんだけど…………!」
(装甲に覆われている事もそうだが魔法攻撃にも耐性がある上、あの図体だから相当しぶといな…………!)
「ぴえええ…………っ!?早く来てください、エステルさん…………っ!」
両腕に棍棒を装備した”ドラッケン”と斧槍を装備した”ヘクトル”による攻撃を地上で戦っているマリーニャとサエラブ、テトリは回避しながら反撃の隙を狙っていた。


「死ねっ!」
「遅い―――ハイロウスピン!!」
「うおっ!?」
一方教会を攻めてきたヘクトルの重い一撃
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