外伝〜アルスター襲撃〜 中篇
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っていた。
「―――なるほど。今のは爆発と共に閃光によって敵の目を眩ませる爆弾の類か。俺も知らなかった未知の爆弾を見せてくれたことには感謝している。ハアッ!!」
「しまっ――――――」
猟兵の正面に着地したジェダルが大剣そ振り下ろして猟兵を縦一文字に真っ二つに斬って殺害し
「何、今の見せかけだけの爆発は。爆発ってのはこういうものだよ――――――タキオンの爆発。」
「え――――――グ…………ギャアアアアアアアアッ――――――!?」
一方ジェダルと違って回避行動を一切取らず閃光炸裂弾による爆発と閃光を受けたフルーレティだったが、”魔神”であるフルーレティの強靭な肉体には相手を怯ませる事が目的で威力は普通の爆弾と比べると低い閃光炸裂弾による爆発では傷つかず、また閃光による目くらましも無意味だった為、フルーレティはつまらなさそうな表情をした後もう一人の猟兵を中心に魔力を凝縮させて大爆発を起こし、大爆発をその身に受けた猟兵は断末魔が大爆発による轟音に呑み込まれながら跡形もなく木端微塵になって絶命した!
「な、何だったんでしょう、この人達は…………グラセスタでは見かけない格好の上、武器も随分と珍しいものを使っていましたし…………」
「確か”銃”だっけ?グアラクーナ城砦の防衛用にアヴァロも作って試し撃ちしている所を見たこともあるけど…………さっきみたいに弾を連射するような銃なんて私も初めて見たよ…………」
「――――――少なくても”外道”の類である事は確実でしょう。周囲の状況も恐らくこの者達の仲間達による仕業でしょうね。」
戦闘が終了するとリリカとフィアは困惑の表情でジェダルが殺害した猟兵の死体を見つめ、ユリーシャは周囲を見回して町全体が火事になっている事に気づくと厳しい表情を浮かべた。
「それで?これからどうするの、ジェダル?多分…………というかここは絶対、”災怨”の類じゃないと私も思うけど?――――――それどころか、ここは”グラセスタですらない場所かもね。”」
「……………………可能ならば、まともに話ができる奴と接触して、ここはどこかを聞きたいところだが…………―――構えろ。また、来るぞ。」
興味ありげな表情を浮かべるフルーレティに訊ねられたジェダルはその場で少しの間考え込んだが新たな気配が自分達に近づいている事に気づくと警戒の表情を浮かべて大剣を再び構えてリリカ達に警告した。
「確か爆発はこっちの方だったわよね!?―――へ。」
するとそこにカイ達を安全な場所に送り届けた後フルーレティの魔術による爆発に気づいて状況を確かめる為にやってきたエステルはジェダル達を見つけると呆けた声を出し
「えっと…………武装している所を見ると、少なくてもアルスターの人達でもないし、ニーズヘッグの猟兵
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