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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 前篇
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」」
町人の一人が軍用犬達に追い回されていると俊敏な動きでどこからともなく現れたサエラブが町人の背後に降り立つと口から火炎球を連続で放ち、襲い掛かる火炎球に気づいた軍用犬達は回避行動をとった。
「オオオオオォォォォォ―――ッ!!」
そしてサエラブが咆哮をするとサエラブの咆哮で恐怖を感じた軍用犬達は地面に伏せて震え
「止めよ!!」
「「ガアッ!?」」
そこにニルが空から奇襲して連接剣を振るって軍用犬達を滅した!
「き、狐に天使…………?一体どうなっているんだ…………?」
「フフ、とりあえずニル達はあなた達を助ける為にここにいるから、安心していいわよ。」
(避難場所まで守ってやるから、さっさと我らについてくるがいい。)
自分達の登場に困惑している町人にニルは微笑み、サエラブは先を急ぐように促した。

「セリカ様、御力を―――蘇生の息吹。」
「う、うう〜ん…………?あ、あれ…………?俺、さっき撃たれたんじゃ…………?」
結界の中にいるシュリが重傷を負っている男性に蘇生魔術をかけると瀕死の状態であった男性の傷が完全に回復するとともに男性は目覚め
「!あ、あなた…………!」
「よかった…………目を覚ましてくれて…………!本当にありがとうございます…………!」
それを見て先程まで祈っていた男性の家族である男性の妻は明るい表情を浮かべ、その娘―――サンディはシュリに感謝の言葉を述べた。
「セリカ様、お願いします〜―――癒しの息吹〜!!」
「あ…………私の火傷が…………!」
「き、奇跡だ…………!」
一方シュリ同様結界の中にいたサリアは火傷を負った女性の傷を回復し、それを見た周囲の町人達は驚いていた。
「―――重傷を負っている方々はすぐに私に申し出てください!」
「火傷のような軽い傷はシュリ姉様の代わりにサリアが治しますので、大丈夫ですよ〜!」
それぞれ治療を終えたシュリとサリアは町人達に指示を出していた。

「グルルル…………!」
「く…………っ!なんなんだ、あのメイド共は!?」
「あのメイド共もそうだが、あんな強力な障壁を展開している女は一体何者なんだ!?」
「クソッ!こんな事なら、対戦車砲(パンツァーミサイル)も持ってくればよかった…………!」
「ふふふ、例え”兵器”を持ち出した所で、私の結界はそう簡単に破る事はできないと知った時の彼らの絶望した表情を見てみたいですね。」
一方結界の外から軍用犬達は何度も結界を攻撃し、猟兵達は銃を連射し続けていたが、結界はビクともせず、その事実に猟兵達は苛立ち、猟兵達の会話が聞こえていた結界を展開している張本人―――セリカの使い魔の一人である”精霊王女”リザイラは静かな笑みを浮かべていた。

「唸れ、猛りの風よ―――双竜の大竜巻!!」
「飛んでけ―――!大竜巻―
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