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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 前篇
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大使館を抑えるためにロレント―――リベールに攻め入る”大義名分”を作る為なんだと思う。メンフィル帝国の本国からの支援や援軍を抑える事ができれば、エレボニアにとって勝ち目のない今回の戦争に勝機が出てくる可能性も十分に考えられるし。)
(!!)
(今の所、異世界(ディル=リフィーナ)と行き来できるのはロレントの郊外にあるメンフィル帝国の大使館だけだものね…………)
ヨシュアの推測を聞いたエステルは目を見開き、ミントは複雑そうな表情で呟いた。
(リウイ達の事だから、もしエレボニアがリベールに宣戦布告をしたらすぐにエレボニアの狙いに気づいてロレントや大使館の守りを固めるわよ。――――それよりも、今はアルスターの人達を襲撃から護るわよ!難しい事を考えるのは後よ!)
(えへへ、それでこそママだよ!)
(いや、君達は”SS級”と”S級”なんだからもう少し色々と考えるべきなんじゃないかな?…………だけど遊撃士として…………そして人として、彼らを”第二のハーメル”の犠牲者にする事を絶対に食い止めるその意見には同意するよ。)
エステルの即決即断にミントは微笑み、ヨシュアは呆れた表情で指摘した後すぐに気を取り直した。

「えっと………?」
「っと、二人をほうってあたし達だけで話し込んじゃってごめんね。」
話し込んでいる自分達の様子を不思議そうな表情で見つめているティーリアにエステルは苦笑しながら答え
「僕達の仲間達がアルスターの人達を護る為の安全な避難場所を作ってそこを護っているから、君達をそこまで誘導させてもらうね。」
「移動している最中に猟兵の人達から襲撃を受けるかもしれないけど、絶対にミント達が二人を護るから安心してね!」
「は、はい…………!」
「お願いします…………!」
そしてヨシュアとミントの言葉に頷いたティーリアとカイはエステル達と共に避難場所へと向かい始めた。エステル達がティーリアとカイを護りながら避難場所へと向かっている中、エステル達の頼みに応じたセリカによってエステル達に加勢したセリカの仲間達もアルスターの様々な場所で活躍していた。

「く…………っ!ちょこまかと鬱陶しい…………!」
「何なんだあのメイドは…………!?」
「ふふ〜ん、そんな遅い弾、あたしに当たる訳ないでしょう?―――それぇっ!!」
猟兵達は縦横無尽に動き回るマリーニャ目掛けて銃撃したが、マリーニャには一切命中せず、反撃に投擲用の短剣を猟兵達目掛けて放った!
「ガハッ!?……バ、バカな……」
「グフッ!?……メイド如きに”ニーズヘッグ”の俺達が……」
投擲された短剣が喉元に命中した猟兵達は絶命して地面に倒れた。

「グルルル…………ッ!」
「ひぃぃぃぃ…………っ!誰かあの犬を何とかしてくれ―――ッ!」
(燃えよっ!)
「「グルッ!?
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