外伝〜アルスター襲撃〜 前篇
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、ティーリアは明るい表情でエステル達を見つめて声を上げた。
「久しぶり、ティーリアちゃん!1年半ぶりくらいになるかしら?」
「カイ君も久しぶり!二人とも無事で何よりだよ。」
エステルとミントはそれぞれ懐かしそうな様子でカイとティーリアに声をかけ
「1年半前に続いてまた助けて頂き、本当にありがとうございます…………!」
「えっと………どうしてエステルさん達が再びアルスターに来てくれたんですか?」
声をかけられたカイは感謝の言葉を述べ、ティーリアはエステル達にある事を訊ねた。
「えっと………あたし達にとっての一応”知り合い?”から、”ニーズヘッグ”って名前の猟兵団―――要するにそこにのびている連中がアルスターを襲撃するって情報を聞いてあたし達は襲撃からアルスターの人達を護る為にここに来たのよ。」
ティーリアの質問にエステルは自分達に”アルスター襲撃”の情報を教えた”とある人物”を思い浮かべて疲れた表情を浮かべたがすぐに気を取り直して説明を続けた。
「そうだったんですか…………でも、どうして内戦も終結したばかりなのに辺境のアルスターがまた襲撃されたんでしょうか…………?」
「え、えっと………」
「……………………」
「ミントさん…………?エステルさん…………?」
カイの質問に対して、事情を知っているミントは気まずそうな表情で答えを濁し、エステルは複雑そうな表情で黙り込み、二人の様子が気になったティーリアは不思議そうな表情で首を傾げた。
「…………エステル、ミント。どうやら彼らは本当の意味で”ハーメルの悲劇をそっくりそのまま繰り返すつもりのようだよ。”」
するとその時男達―――猟兵達を調べていたヨシュアが猟兵達が持っていた銃を手に持ってエステル達に近づいて声をかけた。
「?それってどういう事、ヨシュア。」
(…………彼らが使っていた銃は”王国製の導力銃だ。”)
(あ、あんですってー!?)
(”王国製の導力銃”って事は、今回の襲撃はメンフィルやクロスベルのせいじゃなく、”ハーメル”の時のようにリベールのせいにされるって事だよね…………!?)
ヨシュアに小声で囁かれたエステルは厳しい表情を浮かべ、ミントは不安そうな表情で推測した。
(ああ………それを考えると、恐らくエレボニア帝国政府はメンフィル・クロスベル連合との戦争にリベールも巻き込むつもりなんだろうね。)
(何でエレボニアはリベールまで今回の戦争に巻き込もうとしているのよ!?女王様やクローゼ達がエレボニアの代わりに内戦の間にエレボニアに戦争を仕掛けようとしたメンフィルを2度も説得したのに!?)
(理由は色々と考えられるけど…………恐らく一番の理由はメンフィル・クロスベル連合との戦争に勝利する為に、異世界にあるメンフィル帝国の”本国”と繋がっている
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