第23話
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うな表情で見つめ
「―――セシリア、なぶるのはそのくらいにしておけ。この場にはクローディア王太女殿下もいらっしゃるのだぞ?」
パントは苦笑しながらセシリアに指摘した。
「申し訳ございません、パント様。王太女殿下もみっともない姿をお見せしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。」
「いえ…………セシリア将軍閣下も”担当教官”としてリィンさんを大切に想っていたからこそ、先程のような言葉が出てしまったのだと思っていますから、気にしないでください。」
パントに指摘されたセシリアはパントとクローディア王太女にそれぞれ謝罪し、謝罪されたクローディア王太女は静かな表情で答え
「ふふ、リィンさんを含めた当時のセシリアさんの教え子である訓練兵の方々は皆さん、”佐官”クラスに昇進しているか、親衛隊に配属されているかのどちらかで、リィンさんもトールズ士官学院への留学の件がなければ、リフィア殿下かシルヴァン陛下の親衛隊員になる事が内定していたとの事ですから、セシリアさんが滅多に見せない”怒り”を見せるのも仕方ないかもしれませんね。」
「ハハ…………つまり、私がZ組メンバーにリィン君を希望しなければ、リィン君は今頃メンフィル帝国軍で頭角を現して、エリゼ君のように10代とは思えないくらい出世して、リウイ陛下達からも信頼を寄せられていた可能性もありえたのか…………」
「殿下…………」
(リィンがトールズに来なかったらリフィア殿下かシルヴァン陛下の親衛隊員になる事が内定していたなんて…………)
(もし、リィンがトールズの件がなかったら出世街道まっしぐらだったのか…………)
(みんな…………)
ルイーズの話を聞いたオリヴァルト皇子が疲れた表情で呟いている様子をアルゼイド子爵は心配そうな表情で見つめ、複雑そうな表情を浮かべているエリオットやマキアスを始めとしたZ組の面々の様子をトワは辛そうな表情で見つめた。するとその時内線が鳴った。
「―――失礼。よほどのことがない限り、会談中はこちらにかけてくるなと伝えておいたのですが…………―――こちら、応接室。何があった?」
オリヴァルト皇子達に一言断ったパントは内線を取って通信を始めた。
「…………わかった。繋げてくれ。―――リウイ陛下、どうなされたのでしょうか?…………ええ、ええ…………そうですか…………”彼女達”の活躍があったとはいえやはり、”襲撃がされた時点”でエレボニアはその件を”大義名分”にするつもりだったようですね。それで?エレボニアが冤罪を押し付ける相手はやはりメンフィル(われわれ)ですか?それともクロスベルですか?…………え?…………わかりました。ちょうど王太女殿下が目の前にいらっしゃるので、その件について説明しておきます。―――失礼します。」
「あの…………リウイ陛下との通信で、私が話の中に
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