第23話
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する心は人一倍です。」
「ちょ、ちょっと!?その性格と一致するZ組の中にいる人物って………!」
「……………………クロウ君……………………」
「しかもリィン君にとっての”先輩”でもあるとはね。やれやれ…………そんな人物をリィン君達と同じ部隊にするように働きかけるなんて、随分と”いい性格”をしていますね、セシリア将軍閣下は。」
セシリアが口にしたフォルデの性格を知ってすぐにクロウとフォルデが似ている事に気づいた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは信じられない表情で声を上げ、トワは辛そうな表情を浮かべ、アンゼリカは溜息を吐いた後真剣な表情でセシリアを見つめ
「フフ、勘違いしないでください。”リィンが先に出会っているのはクロウ・アームブラストではなく、フォルデ・ヴィント”なのですから、別に私はフォルデを”クロウ・アームブラストの代役”としてリィン達の部隊に配属させるように働きかけた訳ではありませんわよ?」
セシリアは苦笑しながら答えた。
(あの…………Z組の皆さんの様子からしてそのクロウさんという人物の話が出た途端雰囲気が変わったように見えたのですが…………そのクロウさんという人物とZ組の皆さんと一体何があったのですか?少なくてもZ組の皆さんの中にそのクロウさんという人物はいないようですが…………)
(…………クロウ君もかつてはZ組の一員だったんだが…………その正体は”帝国解放戦線”のリーダーで、内戦時は貴族連合軍側について、リィン君達と何度も戦ったのだが…………最後の戦いで和解はできたのだが、カイエン公の悪あがきによってカイエン公に拉致されたセドリックが窮地に陥って、クロウ君は窮地に陥ったセドリックをリィン君達と共に助ける最中に心臓が貫かれてセドリックを助けた後はリィン君達に見守られながら逝ったとの事なんだ…………)
(そ、そのような事が…………)
(だから、彼らはクロウという人物の話が出た途端あのように雰囲気が変わったのですか………)
「……………………」
小声でクロウの事について訊ねたクローディア王太女はオリヴァルト皇子の説明を聞くと悲しそうな表情を浮かべ、ユリア准佐は複雑そうな表情をし、アルゼイド子爵は目を伏せて黙り込んでいた。
「それとフォルデは先祖に”ロラン・ヴァンダールの妹”がいますから、オリヴァルト殿下を含めたエレボニアの皆さんにとっても僅かながら関係がある人物です。」
「な――――――――」
「ええっ!?ヴァ、”ヴァンダール”という事はその方はミュラーさんにとっては…………!」
「相当な遠縁とはいえ、親類にあたる人物という事になりますね…………」
「ドライケルス大帝の友にして家臣だったあの”ロラン”の妹が先祖だって!?」
「ロラン様が”ヴァンダール”の先祖である事は知っていたが、
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