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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第22話
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に対して何の対策も持たないエレボニア帝国軍にとってはまさに”あまりにも非常識かつ理不尽過ぎる強さを持つ存在”にして”絶対に勝てない存在”で、そんな存在が味方にいるリィン君達は”圧倒的な勝利”ができる事間違いなしじゃないか…………」
「それ程までに強力な存在なのですか、”魔神”とやらは…………」
パントの指摘に反論できないクローディア王太女は複雑そうな表情で黙り込み、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の話を聞いたアルゼイド子爵は驚いていた。

「それとリフィア殿下の親衛隊として所属しているリィン達は”上司”達にも恵まれていますから、リィン達は常に万全の態勢かつ心強き戦友達と共に今後の戦いに挑めるのですから、”上”の嫉妬心や無能さで危険に陥るような事は絶対にありえませんから、その点でもリィン達は相当運がいいと思いますわ。」
「リフィア殿下の親衛隊に所属しているリィンさん達にとっての”上司”という事は私やオリヴァルト殿下が二年前のリウイ陛下達の結婚式の披露宴で挨拶をした…………」
「夫婦でリフィア殿下の親衛隊長と副長を務めるゼルギウス将軍閣下とシグルーン中将閣下か…………リフィア殿下達の話によるとお二人とも精鋭揃いのメンフィル軍の中でも相当な腕前の勇将との話の上、部下達にとってはまさに”心から尊敬できる理想の上司”との話だから、リィン君達は内戦の時とは比べ物にならないくらい相当恵まれた環境にいるようだね…………」
セシリアの説明を聞いたクローディア王太女はかつて出会った事があるゼルギウスとシグルーンを思い出し、オリヴァルト皇子は静かな表情で推測を口にした。
(戦力やバックアップもそうだが、クロウと違って”上”にも恵まれているとの事だから、オリヴァルト殿下も推測されているようにリィン君達は間違いなく貴族連合軍の”裏の協力者”だったクロウよりも恵まれた環境なんだろうね。)
(うん…………そういった方面ではリィン君達やアルフィン殿下が危険に陥る事はないと思うから、安心はできるんだけど…………)
静かな表情で呟いたアンゼリカの推測にトワは複雑そうな表情を浮かべて同意した。

「さてと…………リィン少佐達の事については粗方説明しましたから、最後は肝心の今回の戦争を和解に導く為の交渉に入るべきなのですが…………誠に申し訳ございませんが”オリヴァルト殿下はエレボニア帝国を代表する交渉相手としての資格がない為、私達は最初から交渉に応じるつもりはありません。”なので、恐らくそちらが用意しているであろうユミルの件に対する賠償としての”メンフィル帝国の3度目の要求を変更させる為の代案”等は提示されなくて結構です。」
「な――――――――」
「ど、どういう事ですか、それは!?大使閣下達も今回の訪問がエレボニアとメンフィル・クロスベル連合の戦争を和解に導く為
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