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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第21話
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国が指定する人物の使用人兼愛人”という立場でメンフィル帝国の”民扱い”される事になりますから、勿論メンフィル帝国人としての人権も存在しますし、アルフィン殿が仕える人物にもよりますが、運が良ければアルフィン殿は”愛人”ではなく”妻”としての立場にしてもらえる事も十分に考えられます。」
「上流階級の女性が自身の操を捧げるのは一生を共にすると決めた伴侶である事は私達の世界でも”常識”です。それについてはゼムリア大陸でも変わらないと思われるのですが?」
「それは……………………」
パント達の説明に反論が見当たらないクローディア王太女は複雑そうな表情で答えを濁した。

「…………オリヴァルト殿下、パント大使閣下達への質問をしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わないよ。」
「ありがとうございます。…………パント大使閣下達の話によればアルフィン殿下は我々が邪推しているような状況には陥っていない事は理解できました。ですがオリヴァルト殿下もそうですがアルフィン殿下にとってのご両親であられるユーゲント皇帝陛下とプリシラ皇妃陛下、そして弟君であられるセドリック皇太子殿下はアルフィン殿下はどのような人物に一生お仕えする事になった事についても心配されています。せめて、その人物の性格等について教えて頂く事はできないでしょうか?」
オリヴァルト皇子に許可を取ったアルゼイド子爵はパント達に訊ねた。
「それでしたら、問題はないでしょう。―――何せアルフィン殿が”使用人兼娼婦として一生仕える事になるメンフィル帝国が指定する人物”は子爵閣下やオリヴァルト殿下達もよくご存知のメンフィル帝国の貴族―――”シュバルツァー男爵家の跡継ぎなのですから。”」
「へ。」
「ア、アルフィン殿下がお仕えする”主”が”シュバルツァー男爵家の跡継ぎ”って事は…………」
「リィンがアルフィン殿下の”主”という事になるな…………」
パントの答えを聞いたアリサは呆けた声を出し、マキアスは信じられない表情で呟き、ガイウスが呆けた表情で呟いた後その場にいる者達は石化したかのように固まり
「ええええええええええええええっ!?」
やがて我に返ると驚きの声を上げた!

「何でリィンがそんな超展開になっているとか、訳がわからないわ…………」
「道理でアルフィン皇女は自分の処罰内容をあっさり受け入れた訳だね。リィンもそうだけど、アルフィン皇女も心配して損した。」
「フィ、フィーちゃん。」
サラは疲れた表情で呟き、ジト目で呟いたフィーの言葉を聞いたエマは冷や汗をかいた。

「確か”シュバルツァー男爵家”は今回の戦争の発端となった”温泉郷ユミル”の領主であり、その跡継ぎであられるリィン・シュバルツァーさんはZ組の皆さんのクラスメイトだと伺っておりますが…………何故アルフィン殿下の件で彼に
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