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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第21話
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ているようだが…………我々の世界では”娼館”も立派な”公共施設扱い”されているんだ。だから、ゼムリア大陸の我が国の領土の栄えた都市―――例えばセントアークにも”娼館”は存在するよ。」
「ば、売春行為の商売をする施設が”公共施設”って……!」
「しかもかつてはハイアームズ侯爵家の本拠地であったセントアークにそのような施設が存在しているとは…………ハイアームズ侯爵閣下がその事実を知れば、どう思われるだろうな…………」
「それよりもアルフィン殿下だよ。今の話通りなら、既にアルフィン殿下は操を…………」
「…………っ!何故ですか!?例え貴国の領土であるユミルが襲撃される原因になってしまったとはいえ、何故ユミルが襲撃されるように意図的に行動された訳でもないアルフィン殿下にそのようなあまりにも酷な処罰をメンフィル帝国は求められたのですか!?」
「リベールも”中立の立場”として問わせて頂きます!ユミル襲撃の超本人であるカイエン公やアルバレア公ならまだ理解できますが、ユミル襲撃の”被害者”でもあられるアルフィン殿下に対して何故そのような人道から外れたあまりにも惨い処罰をアルフィン殿下に受けさせる事にされたのですか!?この事がゼムリア大陸の国家にも知れ渡れば、間違いなく貴国はアルフィン殿下に対する人道から外れた処罰内容の件で各国から非難を受ける可能性も考えらえるのですよ!?」
パントの説明を聞いたマキアスが信じられない表情をし、ラウラとアンゼリカはそれぞれ重々しい様子を纏って呟き、ユーシスは悲痛そうな表情で、クローディア王太女は怒りの表情でパントに問いかけた。

「フフ、王太女殿下もそうですが皆さんも”娼婦”という存在に気がとられがちなご様子ですが、アルフィン殿の件は言い換えれば一種の”政略結婚”にもなるのですから、アルフィン殿は皆さんが推測されているような状況には陥っていませんよ?」
「…………それは一体どういう意味なのでしょうか?」
苦笑しながら指摘したセシリアの指摘が気になったオリヴァルト皇子は真剣な表情でパント達に訊ねた。
「先程も説明しましたように、アルフィン殿の処罰内容は『メンフィル帝国に所属する貴族の使用人兼娼婦として、一生その貴族に仕える事』―――すなわち、”メンフィル帝国が指定する人物専用の娼婦”という事になるのですから、当然アルフィン殿に肉体関係を強要する事が許されるのは”メンフィル帝国が指定した人物のみ”になります。その為、その人物以外がアルフィン殿に肉体関係を強要すれば”犯罪者扱い”されて、メンフィル帝国の法によって裁かれます。勿論例外はありませんので、例えアルフィン殿に肉体関係を強要した人物がメンフィル帝国の貴族や皇族であろうと、その人物は間違いなく裁かれる事になります。」
「つまり、アルフィン殿は言い換えれば”メンフィル帝
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