第21話
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人のサインと印鑑付きの”誓約書”まで用意されている以上、アルフィン殿下を返還してもらう事はほぼ”不可能”な状況よ…………)
(そ、そんな…………)
(アルフィン殿下は一体どんな処罰を受けているんでしょうね…………?)
書状を手に取って確認したクローディア王太女は複雑そうな表情を浮かべた後オリヴァルト皇子に手渡し、手渡されたオリヴァルト皇子は書状の内容を確認した後重々しい様子を纏って呟き、オリヴァルト皇子の話を聞いたサラは厳しい表情を浮かべ、サラの推測を聞いたエリオットは悲痛そうな表情をし、エマは不安そうな表情を浮かべた。
「…………アルフィン自身が1度目の”ユミル襲撃”の件に対するメンフィル帝国が求めるアルフィンへの処罰を受ける事を申し出たと仰っていますが…………アルフィンはその処罰内容も把握した上で、申し出たのでしょうか?」
「はい。」
「ちなみにアルフィンさんの処罰内容はメンフィル帝国に所属する貴族の使用人兼娼婦として、一生その貴族に仕える事ですわ。」
「しょ、”娼婦”ですか…………?一体それはどういった意味を示しているのでしょうか…………?」
オリヴァルト皇子の問いかけにパントが頷いた後に説明をしたルイーズの話を聞き、”娼婦”の言葉を初めて聞くオリヴァルト皇子達がそれぞれ困惑している中クローディア王太女が不思議そうな表情で訊ねたその時
「アンタ達…………幾ら自国の領土が襲撃される原因の一端を担っているとはいえ、まだ10代の少女のアルフィン皇女に”女として”あまりにも酷な処罰を受けさせる事に何も思わなかったのかしら?」
「セ、セリーヌ…………?それは一体どういう事なの…………?
厳しい表情を浮かべたセリーヌがパント達を睨んで指摘し、セリーヌの言葉を聞いたエマは困惑の表情でセリーヌに訊ねた。
「…………”娼婦”って言ったら、今よりも遥か昔に存在していた”身体を売る事を生業としている女性”―――今の時代で言うと売春行為をする女性の事よ。」
「「な――――――――」」
「何ですって!?」
「ば、”売春行為をする女性”って、ま、ままままままま、まさか……!?」
「え、えっと……それって、もしかして…………」
「男が女を抱きたくなった時にお金と引き換えに男に抱かせる女の事でしょ?わたしがいた団の男連中も法をかいくぐって裏でコッソリやっているそういう施設に行ったみたいな話をしているのを聞いた事があるし。」
セリーヌの説明を聞いたオリヴァルト皇子とクローディア王太女はそれぞれ絶句し、サラは厳しい表情で声を上げ、アリサは顔を真っ赤にして混乱し、トワは表情を引き攣らせ、フィーはジト目で呟いた。
「我々の世界ではそういう施設を”娼館”と言う名前で呼んでいてね。ゼムリア大陸の国家は売春行為による商売を違法行為扱いし
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