第21話
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ですか!?」
パントの答えにアリサ達がそれぞれ血相を変えている中、オリヴァルト皇子は目を見開き、アルゼイド子爵は拳を握りながらも表情を変えず目を伏せた後すぐに目を見開いてパント達を見つめ、クローディア王太女は驚きの表情で声を上げて訊ねた。
「いいえ、陛下達の話によりますと元々陛下達は我が国の盟友であられる貴国とかつての戦友であったオリヴァルト殿下に免じて、アルフィン殿には一晩大使館に泊まってもらって翌日には祖国であるエレボニア帝国に帰国するようにとアルフィン殿に帰国を促したとの事ですが…………そのアルフィン殿が自ら、メンフィル帝国が定めた処罰内容を受ける事を申し出たのです。」
「な――――――――」
(ア、アルフィン殿下自らが…………!?)
(それ程までにユミルの件に責任を感じていたというのか、アルフィン殿下は…………)
(…………っ!)
ルイーズの話を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中オリヴァルト皇子は驚きのあまり絶句し、アリサは信じられない表情をし、ラウラは重々しい様子を纏い、ユーシスは辛そうな表情で唇を噛み締めて身体を震わせていた。
「エレボニア帝国が戦争回避の為に我が国の要求を呑もうが、今回の戦争で滅びようがアルフィン殿がメンフィル帝国が定めたアルフィン殿に対する処罰を受ける事は”決定事項”です。実行は少々早いかもしれませんが、アルフィン殿ご自身がユミル襲撃に対するご自身の償いをする為に申し出たのですから、”中立の立場”である貴国もその件について特に意見はないかと思われるのですが?」
「…………っ。確かに大使閣下の仰る通り、アルフィン殿下自らが本当にそのような事を申し出たのでしたら、リベールとしてはその件について何もいう事はありませんが…………失礼を承知で申し上げますがそれは貴国の主張であって、アルフィン殿下自らが貴国が定めたアルフィン殿下自身に対する処罰を受けたという明確な証拠を示されていないのですが?」
パントに試すような視線を向けられて問いかけられたクローディア王太女は唇を噛み締めた後すぐに気を取り直して厳しい表情を浮かべてパントに指摘した。
「勿論、証拠はありますのでご確認ください。」
クローディア王太女の指摘に対してパントは全く動じない様子で懐から一枚の書状を取り出して目の前のデスクに置いた。
「…………失礼します。―――!これは…………オリヴァルト殿下もご確認ください。」
「失礼する。―――!!アルフィン自身がエレボニア帝国皇族の身分を捨て、1度目のユミル襲撃の件でメンフィル帝国が定めたアルフィンに対する処罰内容を受ける事をアルフィン自身が承諾したという誓約書か…………確かにこのサインはアルフィンのものだし、その隣の皇印もアルフィンが持っている皇印だな…………」
(不味いわね…………本
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