第1巻
新たな外史×領地内での出来事
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てると思うけど俺はプトレマイオス神国所属だ、魔法よりも銃器と剣術と体術を使えるから遠距離から近距離のオールレンジ攻撃ができる。これを知ったとしても各国が俺を取り込む前に滅ぶと思うよ?」
「まあそれでもです。各国の勢力分布を狂わせる力を持ち、我が国と同等の力を持つ帝国は軍事力の拡大を狙ってる事は承知かと思います。一真様を軍事利用しようとする輩もいる可能性もあります。そこで一真様に提案があるのですが」
「お前らの考えは、アールスハイド国にある高等魔法学院に入学させる気なのだろ。いくら取り込む考えが無かろうと軍事利用しようとしたらどうなるか。お前も分かってての発現なのだろうよ」
ディセウムの考えを当てた事でマーリンは今更ながら険しくなった。要するにだ、ディセウムの王都には高等魔法学院があり、15歳までの中等教育が終了後に魔法が優秀だった者を更に鍛え上げるための教育機関。
俺の魔法や技術が如何に規格外か、一般に優秀とされる魔法使いがどのぐらいかを見極める為に。そして外見だけなら同年代と見えるので、学院に入っても可笑しくないと思う。
「一真様、確か王都に家をお持ちでしたよね?」
「ああ。表ではコイツらの家とされているが、裏では俺らプトレマイオスの領地とされている。王族しか知らんからお前らは知ってると思うが」
「それならそれでよろしいかと。ただ形式上入学試験を受けてもらう事になります。入学後のクラス分けは入学試験結果を元にしてるから、試験を行わん訳にもいかんのでな」
「それは理解したが、貴族の権威を一切受けない完全実力主義らしいが権威を振りかざした輩の対処方は?」
「即厳罰に処するよ。優秀な魔法使いの芽を刈り取る行為だから、国家への反逆と見なされる場合もあるが一真様は心配なさらずともよいかと。それと今後の事なのですが」
「俺の呼び方や喋り方に関してか?『ええ。今までだと神皇帝や賢者と導師の師範だと知ってるのは我々一部のみですので』別に今まで通りでいいだろ、今更敬語使うと疲れるだけだ。認識阻害しとけば平気だと思う」
ディセウムは国王、クリスは近衛騎士団所属の騎士、ジークは宮廷魔法師団所属の魔法使いでこの二人はディセウムの護衛。ミッシェルは元騎士団総長、は知ってるからいいとしてコイツらが来るのは主に愚痴とかが主だった気がする。
魔人がいくつかの町や村が無くなり国一つが滅びかけた、察しの通りアールスハイドだが。コイツが高等魔法学院の生徒だった頃、アールスハイドで初の魔人になって何度も討伐隊を出しては返り討ちと言う無限ロードに入った訳だ。
で、コイツら若い魔法使いまで討伐要請が下り、王太子になったばかりでも実力主義者の魔法学院で成績優秀者だったコイツのプライドが許さなかったらしい。実際魔人を見たら絶句
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