暁 〜小説投稿サイト〜
女神と星座の導きによりて
幕2 一輪の花
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「で、俺達が死に懸けで眠りっぱなしの時に、そんなラブラブ合戦なんてやってたとか。姉貴も隅に置けないな?」

 「ら、らぶらぶがっせん……」

 「もう、星矢。ここまで治してもらったんだから良いじゃないか」

 「でもよー」

 現在、私が居る場所はグラード財団の療養所、集中治療室に居ます。
 つい今しがた星矢達をキュアローズで意識が回復する所まで癒しました。
 通常のキュアローズならここまで回復しますが、それ以上だと特別仕様の物でないと無理です。
 何故一気に治してあげられないのかは、まぁ、自然治癒的問題がですね……。
 強くなるならこういう慣れも必要です。

 コンコン

 っと、扉を背にしていたので叩く音に振り向きながら返事をします。
 来ましたね!

 「はい、どうぞ入ってくださいな」

 「失礼します」

 言葉の後に扉が開き、一人の美少女が入ってきました。
 おや、本当はもう一人居ますね。そう扉の隅にいる人物を目を凝らして見つめていると……

 「星矢、瞬、氷河、紫龍」

 「「「「沙織さん!」」」」

 入って来たのは沙織でした。到着が思っていたより早かったですね。

 「お母様」

 「はい、もう大丈夫ですよ。峠はとっくに過ぎてます」

 「ありがとうございます。お母様」

 沙織はにっこりと安心しきった笑顔で私にお礼を言ってきます。
 うおっ!眩しっ!笑顔が、笑顔が眩しいです!どなたかサングラスを持てぃ!
 
 「皆、今回の聖域での戦い、本当にありがとうございました……」

 沙織は四人全員が見える場所に立ってお辞儀をしながらお礼を言います。

 「へへっ、止めてくれよ。沙織さん!俺達は好きでやった事だぜ?」

 「星矢」

 「そうですよ?僕等は沙織さんだからこそ助けたかっただけで」

 「瞬」

 「気にする必要はない。俺達はアテナ……沙織さんを守るのは当然の事」

 「氷河」

 「そんなに気に病まないで下さい。俺達は大丈夫です」

 「紫龍」

 四人のそれぞれの言葉に、気のせいではなければ沙織ったら、ちょっと涙ぐんでいますね。

 「ありがとう……」

 そう言って四人にお礼を言う沙織……萌え。

 「お母様?」

 「おっと、沙織?後ろの彼女の紹介はしなくても良いんですか??」

 涎が出そうでしたが、話題を振って対処します。
 此処で”彼女”の登場ですか。やっと手続きが終わったんですねぇ。

 「そうでした。皆に、特に瞬に紹介したい人が居るのです」

 「え?僕に……ですか?」

 沙織が自身の後ろ、いつの間にか廊下の隅で縮こまってしまっている”彼女”を呼びます。

 「
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