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ある晴れた日に
456部分:これが無の世界その五
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だった。全てを否定するかのように首を横に振るだけだった。それだけであった。
「もう。それも」
「そんな、じゃあ」
「一生ああなのかも知れないって言われたわ」
「一生あのまま・・・・・・」
「怪我はまだ何とかなっても」
 まだこう言うのだった。
「傷は身体中に残って後遺症はあっても。まだ動けるようにはなれるのよ」
「それはですか」
「それでも心は」
 これだけはというのだった。身体はどうかなっても心はというのである。

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