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ある晴れた日に
455部分:これが無の世界その四
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 これは母親としてあまりにも言えないことだった。
「それで公園に捨てられていたの。ボロボロになって」
「まさか」
「多分。捕まって何処かに監禁されて」
 そのことを言う母はこのうえなく辛い顔になっていた。今にも泣きそうな顔にさえなっている。
「それであんなことに」
「未晴は」
「生きてはいるわ」
 そのことは確かだというのである。
「けれど。あまりにも酷い目にあったらしくて身体だけじゃなく」
「心もか」
「ええ、そうなの」
 それもだというのである。

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