第三章
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ギンズバーグ達は三人パーティーになってそうして鉱山の中に入った。ドルイドの名前はエミリア=スノーといって元々はアトランタ生まれでドルイドの修行の一環として冒険者をしていた。それでここにいた。
三人は主にギンズバーグとオコナーの力でモンスター達を倒しつつ先に進んだ、だが鉱山の地図を見てアドバイスをするドルイドも。
レベルは高めで多くの術を使え特に回復系の術が得意だった、それでギンズバーグは彼女に笑って話した。
「あんた筋ええな」
「そうでしょうか」
「回復の術がええし頭もや」
こちらもというのだ。
「事前に鉱山の書を読んで鉱山の中の地図も持って来てる」
「そうしたことがですか」
「頭ええわ、事前の準備をしてると」
それでというのだ。
「全くちゃうからな」
「その通りや、あちき達も地図は持ってるけど」
オコナーも言ってきた。
「ギルドで依頼を受けるって言った時に貰ったな」
「そやから全部の冒険者が持ってるな」
「ダンジョンとか入る時はな」
「慣れた冒険者は誰でもマップ持っていく」
そのダンジョンのだ。
「それが常識やが」
「あんたはマップの中に色々書き込んでる」
「入る前に鉱夫の人達から何処に何があるか聞いて」
「それでそれを書き込んでるから」
「相当なものよ」
「事前の準備はする方で」
ドルイドはこう二人に答えた。
「そうしただけですが」
「それをするのがええんや」
ギンズバーグは謙遜した調子のドルイドに笑って返した。
「頭がええっちゅうこっちゃ」
「そうですか」
「そや、それで悪魔のことは」
「それは」
残念ながらという返事だった。
「詳しいことは、ただどうしても倒せず」
「それで封印せざるを得なかったんやな」
「先人の方々は」
「そうか、けどな」
ギンズバーグはドルイドの話を聞いてこう言った。鉱山の中は完全にダンジョンになっておりモンスターも多く今も戦闘中だ。悪魔がいたせいか悪魔系のモンスターが中心となって出てきており他の冒険者達は苦戦している。悪魔系そして天使系のモンスターはこの世界でもかなり強力な存在であるのだ。
「それはな」
「倒せない存在はない、ですか」
「世の中無敵とか不死身とかな」
「そうした存在はですね」
「ないんや、この世に絶対のことは滅多にないが」
それでもというのだ。
「絶対に不滅とか不死身とかな」
「そうした存在は絶対にない」
「神様かて滅ぶんや」
「それならですか」
「悪魔も同じや、絶対に倒せんとかな」
「ないですか」
「何かからくりがある」
ギンズバーグは右手の銃でアークデーモンの額を撃ち抜き左手から炎の術を出してレッサーデーモンを焼きつつドルイドに話した。
「そやからな」
「そのからくりをですか」
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