第二章
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その女も冒険者らしく鉱山に向かっていた、だが他の冒険者達と違い書を開いて必死に読んでいた。それが気になってだった。
ギンズバーグはドルイドのところに来て怪訝な顔で尋ねた。フェアリー族なのでパタパタと飛びながら。
「何読んでるんや」
「はい、この山のことで」
「この鉱山のことでか」
「そうです、何故モンスターが出て来たか」
このことがというのだ。
「どうしても気になって」
「それでかいな」
「この山の歴史について書かれた書が街の図書館の奥にあったので」
「それがその書か」
「はい、読んでみますと」
その書をだ。
「恐ろしいことが書かれていました」
「どういうことや」
「この山にはかつて悪魔がいました」
「悪魔かいな」
「そうです、それも人と契約するものではなく」
「ただひたすら害を為すか」
「天使ですとひたすら破壊する」
この世界では天使も人を助けるとは限らない、言うなら天使と悪魔はそれぞれ違う正義を掲げているだけでその正義を巡って対立しているに過ぎないのがこの世界であり天使の中には人を無闇に悪と断じて攻撃し破壊を行い者達もいるのだ。
「そうした風な」
「ああした感じのやな」
「悪魔がいたのですが」
「あれやな、その悪魔がずっと封印されていて」
こうした話のパターンをだ、ギンズバーグは話した。
「それでやな」
「どうも銀を掘る中で」
「その封印をうっかりか」
「壊してしまい」
そうしてとだ、ドルイドはギンズバーグそして彼と共にいるオコナーに怪訝な顔で話した。
「そうしてです」
「モンスターが出て来たか」
「そしてその中心には」
「その悪魔もおるな」
「その様です」
「ほなや」
ここまで話を聞いてだ、ギンズバーグは言った。
「ここはや」
「はい、悪魔を倒すか再び封印すれば」
「それでやな」
「悪魔が出していると思われるモンスター達も消えて」
「鉱山に平和が戻ってな」
「街もです」
今は死んだ様になっているそこもというのだ。
「元の活気を取り戻します」
「そうなるか、ほなな」
「これからですね」
「悪魔を倒すか、封印してもな」
そうしてもというのだ、
「また何かあったら出て来る」
「だからですね」
「ここで倒してな」
そうしてというのだ。
「後々の憂い断つで」
「そやな、封印するよりも」
オコナーも言ってきた。
「倒すことや」
「それが一番やな」
「頼もしいですね、では及ばずながら私も」
ドルイドも笑顔で二人に申し出た。
「お二人に同行させてもらっていいでしょうか」
「ええで」
ギンズバーグが笑顔で快諾した。
「ほな三人パーティーでな」
「鉱山の中に入って」
「そして悪魔退治や」
こう言ってだった、その
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