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おっちょこちょいのかよちゃん
7 四人の少年少女グループ
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冬田が話しかけてきた。
「うん、そうだね」
「もしかしたら大野君、私じゃなくてさくらさんが好きなのかしらあ!?」
 冬田は大野に嫉妬した。
「で、でも杉山君とブー太郎もいるからそれはないと思うよ・・・」
「わからないわあ!山田さん、放課後調べるわよお!」
「う、うん、そうだね・・・」
 二人は調査を実行する事にし、待ち合わせ場所を決めた。

 かよ子と冬田は大野、杉山、ブー太郎、まる子のいずれかを発見したら尾行しようとしていた。その時、かよ子は遠くにブー太郎の姿を発見した。ブー太郎は工具を持っていた。
「あ、ブー太郎だ」
 かよ子はブー太郎に話しかけようと思い、接近した。ところが、案の定ここでおっちょこちょいをやってしまった。横から自転車に乗った男性とぶつかりそうになった。足を轢かれたり、跳ねられたりはしなかったが、避けようとして転んでしまった。
「全く、気を付けろよ!」
 男性は注意の言葉を吐いて去った。
「山田さあん、大丈夫う?」
「うん、大丈夫だよ。あ・・・」
 かよ子は膝をすりむいていた。だが、そんな事を気にしている場合ではない。
「ブー太郎は?」
「そう言えばどこ行ったのかしら?」
 二人はブー太郎を見失ってしまった。気を取り直そうとするも、何の手がかりを掴めなかった。


 杉山、大野、ブー太郎、そしてまる子の四人は秘密の工作を続けた。そして数日が経ち、その工作は完成した。
「やっとできたブー!」
「ああ、これが俺達の秘密基地だ!!」
「凄いねえ〜」
「よし、皆!表札に名前を書こうぜ!」
 杉山が提案した。
「いいな!」
 そして四人は名前を書いた。そして表札を基地へ上る為の梯子の付近に飾った。
「そうだ、記念にさあ、この秘密基地のメンバーのグループ名決めようよお!」
「そうだな!」
 大野はまる子の提案に乗った。
「何て名前にするブー?」
「アタシゃ一つ考えてるのがあるんだ?」
「どんな名前だブー?」
「ここはお茶と蜜柑と次郎長で有名な清水だからね、『次郎長』がいいと思うんだ!」
「カッコいいな!よし、『次郎長』で決まりだ!」
 杉山が賛成した。こうして秘密基地の完成と共に、そこを根城とする組織「次郎長」が結成された。
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