第一章
[2]次話
禍々しい美女
ミニー=キャノンとジェーン=アンダーソンはこの時ミニーの神託でアメリカユタ州ソルトレイクシティーに来ていた、ミニーは街に入ってすぐにだった。
街の中を見回るとやたらと水の節約を訴える文章が目に入った、ミニーはそれを見てジェーンに言った。
「多分な」
「そやね」
ジェーンもミニーに応えて述べた。
「このお水の話がな」
「神託やろな」
「ここ水不足の街なんやろか」
「いや、傍に確かに塩の湖あるけどな」
「こっちの世界でもな」
「あれがあるわ」
グレートソルトレイクシティーだ、この湖はこの世界にも存在していてこの街の名前にもなっている。
それでだ、ミニーも今話したのだ。
「塩水は飲めへんけどな」
「水はやな」
「ちゃんと淡水の湖も川もあってな」
それでというのだ。
「ちゃんと飲み水もあるけれどな」
「それでもやたらとな」
水の節約の話がある、ジェーンはこのことを指摘した。
「指摘があるとかな」
「ちゃうな」
「そやな」
「そや、そやからな」
だからだというのだ。
「これは絶対にな」
「何かあってな」
「これが神託や」
「そやな」
まさにというのだ。
「間違いないわ」
「ほなここは」
「そや、ここはな」
まさにと言うのだった。
「まずは市役所に行ってな」
「そこで市長さんか誰かにお話聞くか」
「そうしよな」
ミニーはジェーンに冷静な声で述べた、そしてだった。
市役所に素性を明らかにしたうえで市長に会って話を聞くことにした、市長は還暦を過ぎたドワーフの男で名前をケビン=カーライルといった。
市長は二人に困り果てた顔で話した。
「街の水源を抑える水門が閉じられまして」
「それでかいな」
「はい、今はです」
「街は水不足やねんな」
「そうなのです」
こうミニーそして彼女の隣の席に座っているジェーンに話した、市長室で話をしていて二人は同じソファ―に座って市長と対して話をしている。
「これが」
「そういうことやな」
「はい、水門は植物のモンスター達が大発生して」
「それで占拠してか」
「彼等が水を独占する為に」
「水門を閉じたんやな」
「左様です、その為にです」
市長はさらに話した。
「今街は水不足に陥っていて」
「水の節約が言われてるんやな」
「軍隊に要請していますが」
「すぐにはやな」
「はい、ギルドで冒険者達に依頼をしても」
「やっぱりすぐにはな」
「来てくれません」
市長の顔は困ったままだった。
「どちらも今すぐには」
「要請してもな」
「ですが水のことは」
「すぐにせんとな」
ミニーもそのことを指摘した。
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