第五章
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「ケーキでもね」
「機嫌なおさんこともか」
「考えられるけど」
「その時は実力行使や」
あっさりとだ、オニールは答えた。
「もう袋叩きにしてでもな」
「無理に言うこと聞かせるのね」
「そうする、何しろ相手は糞婆や」
オニールはこうまで言った。
「皆から嫌われてるな」
「ベートーベンの悪い面ばかり集めたみたいな」
「ほんまそうした婆やからな」
「納得してくれないこともあるのね」
「そもそも子供が騒がしいだけで呪いかけるとかな」
そうしたことをする様な人物だからだというのだ。
「洒落になってない相手や」
「そやからなのね」
「もう嫌とか言うたらな」
「無理にでもなのね」
「言うこと聞かせてケーキはな」
肝心のことはというと。
「僕等で食う」
「そうするのね」
「むしろその方がな」
「いいかしら」
「そうかもな」
こうしたことを話してだ、そのうえでだった。
二人はモンスター達を倒しつつ先に進んだ、そして湖のところに行くとその中に島が見えた。オニールはその島にある一軒家を見てミッチェルに言った。
「あの家がな」
「お婆さんの家ね」
「そや、ほな今からな」
「あそこにやな」
「行こうな」
「それじゃあね」
二人でこう話してだ、そしてだった。
二人は宙を飛ぶ術で湖の上を渡ってそうしてだった、家の扉を叩くとリザードマンの老婆が出て来たが。
オニールの話を聞いて嫌だと言ったのでその瞬間にだった。
オニールは老婆の頭を渾身の力でぶん殴り気絶させた、彼は前のめりに倒れた老婆の身体を踏みつけながらミッチェルに話した。
「やっぱり糞婆は糞婆やな」
「誰が戻すか、騒がしい子供は一生苦しめとかね」
「ほんま性格悪い婆や」
「それでも女の人、しかもお年寄りを殴るのは」
どうかとだ、ミッチェルはこのことは咎めた。
「ちょっとね」
「僕は誠の平等主義者でありたいからな」
「それでなの」
「こうした時は男女年齢問わずな」
「殴るのね」
「殺してはない」
そうはしていないというのだ。
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