第二章
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「絶対にね」
「それぞれの家庭にですね」
「戻してあげるわ」
「それでは」
「早速捜査をはじめるわ」
「ではです」
警官がここで言ってきた。
「私がです」
「捜査を手伝ってくれるのね」
「そうさせて頂きます」
「お願いするわね、ではね」
「今からですね」
「あたくしが立ち上がったその瞬間によ」
まさにその時にというのだ。
「事件の解決がはじまる時よ」
「それでは」
「ええ、はじまるわよ」
ミッチェルはこう言って出されていたコーヒーを飲んだ直後に立ち上がった、そしてそれにオニールと警官も続いた。ミッチェルは早速だった。
捜査を開始した、三人でまずは事件の記事や警察の調査状況等を調べて書類上での事件の情報を把握した。
それから街に出て子供を攫われた家を一つ一つ回った。二人はここでは警察の捜査に協力しているギルドから依頼を受けた冒険者と名乗った。
子供を攫われた家は十五に及び子供の数も十五人だった、その全てを回ってからミッチェルは宿泊先として提供されているホテルの中でオニールに話した。
「とりあえず読んで聞いてね」
「表に出てる限りの情報は把握したな」
「ええ、けれどね」
「手掛かりはなしやな」
「どの子も本当に煙みたいにね」
「遊んでたり登下校の最中にな」
「一人になったら」
その時にというのだ。
「いなくなってるわね」
「まるで煙みたいにな」
「しかも術を使ってそうしたか」
攫ったかというのだ。
「術の気配はなかったというし」
「どの子が消えた時もな」
「となるとね」
「移動の術とか姿が消える術使ってな」
そうしてとだ、オニールも言った。二人でホテルの部屋の中にあるそれぞれのベッドに腰掛けたまま話している。
「そうして攫ったんやない」
「ええ、宙を飛ぶ術でもね」
「となると何やろな」
「術を使わずともよ」
ミッチェルはオニールに話した。
「姿は消せるでしょ」
「ああ」
その通りだとだ、オニールはミッチェルに答えた。
「出来るわ」
「透明人間もいるしね」
所謂インビジブルストーカーだ、モンスターの一つだ。
「あとブリンクドッグね」
「あのモンスターも姿消せるしな」
「獲物の姿もね、そしてこれはね」
「ゼラチネスキューブもな」
地下迷宮や塔にいるモンスターだ、透明な姿をしており迷宮の通路全体を占拠する形で獲物を待ち気付かないで自分達の前に来た冒険者を飲みこみ消化してしまうのだ。スライムの仲間として分類されている。
「あれも一緒やな」
「こうした存在は消えてもね」
「術やないからな」
「そっちの反応はないわ、けれど」
「姿は消せる」
これは出来るというのだ。
「問題なくな」
「だからね」
「今回の事件はな」
「そ
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