レポート提出
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っーと隠れてこっちを見てたと思ったら気づかれるの待ってたみたいで……ポケモンバトルするのはいいけど、なんか涼姉に突っかかるし。あの時、涼姉がすっごく辛そうな顔してた。理由はまだ説明できないって言ってたけど……なんにせよ、出会い頭にわざと相手の嫌がるようなこと言うなんてロクな奴じゃないぜ!
……でも、そいつポケモンバトルはすっげー強かった。俺たちのポケモン6匹がかりで戦ったけどほとんどみんな一撃でやられて、しかもあいつかなり手加減してた。この地方じゃ野生にはいないオオタチっていうポケモンを使って、長い体を蛇みたいに巻いた態勢から一気に居合切りをしたり突進したり。普通水タイプじゃないと使えない波乗りまでやってきたんだ。
でも俺はあんな奴に負けたくなかったら作戦タイムを取って何とか勝つ方法を考えたんだ。奏海のサンドはアイスボールが得意技だから、それを使って川の上流から転がして、川の水を氷にして纏えばすごいでっかい氷の球になるからそれを使えばいくら強くてもひとたまりもないはずだって思った。
だけどあいつはアイアンテールっていう強力な技(奏海によると鋼タイプの技の中でトップクラスらしい)で氷の球をぶっ壊したんだ。今までもポケモンバトルに負けたことは何回かあるけど、あんなに悔しかったし勝てないと思ったの初めてだった。
涼姉が止めに入って、千屠の奴も素直に退いた。でもあいつはアイアンテールを使った時サンドを斬り殺すつもりだったって言ったんだ。それが当たり前みたいに……。怒ったらあいつは俺たちのアイスボールだって喰らったら死ぬ可能性があるんだから文句を言う権利はないって。涼姉も極論だとは言ったけど間違ってるとは言わなかった。ポケモンバトルは命の危険がある……だからこそ相手を必要以上に傷つけない配慮が必要だって教わったけど、逆に殺すことが当たり前だって思ってるやつもいるし、相手が死んでも何とも思わないやつだっている。それが痛いほどわかった。
ポケモンバトルってテレビとかゲームだと楽しそうだし実際楽しいんだけど、すっごく難しいんだな……って思った。それと、次は千屠をコテンパンにやっつけてやりたい。その為にも、旅をしてもっと強くなりたい。
第一ジムまではまだ結構かかるから、旅をしながら作戦とかもっと考えたりクロイトたちと特訓するぜ。レポートってこんな感じでいいんだよな?
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三人分読み終えるのに、五分もかからなかった。要点と、書いた人間の気持ちさえ知れればそれでいい。ポケモントレーナーの中で研究者を志すのはごく一部の人間だけだし、ましてや最初のレポ
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