レポート提出
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ミル
・ピカチュウ
・ポッポ
たくさんの川によって進む道は森の中となり、やはり水タイプと草タイプが増えました。しかし、草タイプのポケモンが水タイプのポケモンを襲う光景は見られませんでした。
そもそも草タイプは他のポケモンを食べることはなく、光合成によってエネルギーを得ており、ハスボーが日の当たる水面に一カ所に集まったりしていてヤドンやコイキングには見向きもしていないようでした。パラスやクルマユの食べ物は落ち葉や木のエキスなどで、やはり水辺には近寄る意志すらなさそうでした。時折餌場を争って攻撃しあっているのを見かけましたが、負けたほうはすごすごと去って行くのみで思ったより平和だったのが印象的です。
ピカチュウもどちらかと言えば木の実を電気で焼いて食べていることが多く、水辺に電気を流して狩りをするようなことはしないようです。また、そのように水タイプのポケモンを襲うものがいないからこそ、ハスボーやヤドンといった動きが遅くのんびりとしたポケモンが生活できていると感じました。
調べたかったことは意外と簡単に解決してしまいましたが、調査の過程でポケモンの生態に関して興味深かったことについて記します。
クルミルの進化系であるハハコモリは、自分の子供やちいさいポケモンの為に葉っぱを使って衣服を作るということは文献を読んで知っていました。しかし、自分たちとは関係のないポケモンの為に服を作って何の得があるのかが疑問でした。その答えが、この森にあったのです。
森の中を歩いていると、ハハコモリが自分の巣の前でまだ小さいピチュー達に服を作ってあげているのが見えました。
しばらく観察していると、空からピジョンの鳴き声がしました。クルミルは葉っぱのフードで身を隠し、ハハコモリが自分の子供を守るために庇いますが、草であり虫タイプのクルミル系にとっては飛行タイプは天敵です。今にも飛び掛かろうとするピジョンをはらはらしながら見ていると、駆け付けたピカチュウが電撃を放ちピジョンを追い払ったのです。
そのピカチュウは、ピチュー達のお母さんの様でした。作ってもらった服をピチューが見せて、ピカチュウがハハコモリにお辞儀をし、ハハコモリもクルミルを守ってもらったことにお辞儀をしたようでした。
前述の通りキヤリーグの気候は寒くなりやすいのでまだ電気を上手く使えないピチュー達にとってはありがたいのでしょう。それでハハコモリは服を作ってあげることで、代わりに天敵の飛行タイプから自分やクルミルを守ってもらう。一種の共生関係がそこにはありました。
時折ミネズミやニドランのまだ小さいのもハハコモリの作ったであろう服を着ているのが散見されたのでそれらの種ともなんらかの協力関係を得ているのだろうと思いました。これは僕の推論ですが、ミネズミ系には鳥ポケモンに対する監
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