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吸血鬼になったエミヤ
034話 日常編 自問自答とカウンセリング
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先にあった大停電の時の出来事を話し出す。
ネギとアスナがエヴァと戦っていた時の同時間に西の刺客によって魑魅魍魎が学園に攻め込んできていた時の事であった……。
そこまで話していると三人は改めて東と西は仲が悪かったんだなと思う事になる。

「まぁ、そうですね。まだネギ先生によって書状が渡される前でしたからギクシャクしていたのは認めます。
それで私やシホさん達も含めて魔法先生や生徒達が対処に当たっていたのですが、その時にふらっと一体の悪魔が姿を現したときに、その……これを話すのは少し遠慮したいのですが……シホさんのもう一つの人格が暴走しまして……」
「もう一つの人格!?」
「もしかしてシホさんは!?」
「多重人格やったの!?」

驚く三人。
まぁ今まで知らなかったのだがらしょうがないが、改めてシホの心の傷の一端を垣間見れた瞬間であった。

「…………20年も色々とやられていて心に障害が残らないのもあり得ない話でして……はい」

刹那もそれ以上はシホの事を思い言葉を噤んだ。

「それで、その悪魔はどうなったのですか?」
「シホさんのもう一つの本物の吸血鬼とも言える残忍な人格に還されることもなく抹殺されました……」
『…………』

京都での一件でこのかの魔力によって大量召喚された鬼達は、それでも全員無事に還っていったと聞いたが、還る事も出来ずに殺されるのはどういう気持ちだろうと考えて、夕映はそれ以上は怖くて考えるのを脳が拒否した。
アスナとこのかも同様のようで少し震えていた。
それから細々な事を刹那から教えてもらい、アスナは天井を見上げながら、

「そっか……。あの翌日に学校に来なかったのはそんな理由だったのね……」
「やはり、私達は無知だったのでしょうね……」
「せやね……」

落ちこむ三人。
刹那もやはりまだ話すのは早かったかと反省していた。
それからしばらくして、

「ネギと……いや、シホともこれからも魔法関係で関わっていくとしたら……もう無知ではいられないよね?」
「はいです」
「せやな」
「そうですね。私も裏の関係は関わっている身としては要警戒しないといけません」

そう結論が着いたところで、

「刹那さん。この事はネギには……?」
「まだ、話さないほうがいいと思います。ただでさえ自身の事でもネギ先生も心の傷を抉られましたから他の人の事を考えている余裕はないでしょうし……」
「ネギくん。最近ただでさえ落ち込み気味やもんね」
「私もそれがいいと思うです。シホさんもですが、ネギ先生も心労は計り知れないと思うですから」
「それじゃこの話はこの場限りってことで。朝倉や古菲、本屋ちゃんにも内緒でね。
夕映ちゃんもそこんとこよろしくね?」
「わかりました……ですが」

そこで
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