『ルイズが召喚したのが、メタモンだったら?』
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イズの姿なのかは分からないが、近場にいる人間じゃないといけないのかもしれない。
ルイズに、ルイズの姿で接してくるのは、ルイズ的には微妙だったが、すぐ慣れた。
ルイズに変身したメタモンは、いつだって優しく微笑む。話すことはできないらしいが、日頃溜まっていたストレスから愚痴を言うルイズの言葉を時折頷いたりしながら、聞いてくれる。ルイズの好物のクックベリーパイを一緒に食べるときも、相変わらずルイズの姿だったが、メタモンは、ルイズと違って子供みたいに喜んで食べている姿が微笑ましく見えて、ルイズにとっては、徐々に大切な存在になっていった。
そんな中始まった、戦争。
虚無の力に目覚めたルイズは、アンリエッタの命を受けてメタモンと共に戦場に向かった。
そして連合軍の敗走。
そして指揮官達から命じられたのは……、味方が撤退するまで魔法を使えという内容。つまり、ルイズに死ねと言っているのだ。
ルイズに変身したメタモンが、戦地にたった一人で向かおうとするルイズを眠り薬で昏倒させて自分が馬に乗るのを、ルイズは、ダメ…!っと手を伸ばして止めようとするが、メタモンは聞かず、馬を走らせていく。ルイズは、意識が遠のく中、それを見送ることしかできなかった。
次にルイズが目を覚ましたのは、船の船室だった。
メタモンは、どこ!?っと探し回ったが、どこにもいなかった。
共に戦地に赴いた級友達から、メタモンが残した手紙を渡され、そこには、汚い字で……『さよなら。ありがとう。大好きなルイズ』っと書かれていて、ルイズは、大声を上げて泣いた。
戦争が終わった後、ルイズは、引きこもり気味になり、シエスタが、貴族に変身できるほどのメタモンならきっと敵兵にも化けて生き延びている可能性が高いと言い、キュルケもタバサも協力してくれ、メタモンを探すためにアルビオンの地に再び足を踏み込んだ。
そしてアルビオンの森の中。
子供達の笑い声が聞こえ、その声を辿っていくと、そこには、子供達と遊んでいるメタモンがいた。
メタモンが、ルイズの存在に気づくと、ウニュ〜ンと変身し、ルイズの姿になった。
ルイズは、涙を浮かべ、ルイズの姿になったメタモンに抱きついて大泣きした。
メタモンは、変わらず優しく微笑みを浮かべ、ヨシヨシとルイズの頭を撫でたのだった。
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