第四章
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「さもないと実力行使よ」
「出て来るっす」
「安心してくれ」
この世界の言葉だった、だが発音は何処か異質であった。
その言葉と共に白い宇宙服を着て山羊と牛を合わせた様な顔をしている、二人いて一人は背が高くもう一人は子供の様に小さい。
そのうちの背の高い方が二人に言ってきた。
「私達は戦うつもりはない、名はオメガとロンガという」
「その割にはっす」
「ロボット達か」
「あれは何っすか」
「不審者の撃退の為と言えばいいか」
こうセリューに答えた。
「それで。だが君達のことは船内の防犯カメラで常に見ていた」
「それでっすか」
「君達のことはわかった」
どういった者達か、というのだ。
「悪人ではないな」
「少なくとも戦わない人に手出しはしないっす」
セリューはこのことを保証した。
「敵も降ればっす」
「それでいいか」
「そうっす、それで貴方達は何者っすか」
「この星の人達ではないわね」
ルイーザはこう問うた。
「そうね」
「その通りだ、我々はこの辺りの星系を調査していたが」
「船のエンジンがトラブルを起こしたの」
小さい方も言ってきた、女の子の声だった。
「それで仕方なくこの辺りに不時着して」
「船の修理にかかっていたのだよ」
「そうだったっすか」
「うむ、別に君達に何かするつもりはない」
セリューにこのことを約束した。
「それにエンジンの修理も終わった」
「ならっすね」
「後は船を動かしてだ」
そうしてというのだ。
「この星を発ってだ」
「またこの辺りの調査っすか」
「それに戻る」
「そうするっすね」
「それでわし等は今からこの星を後にするが」
「私達はっすね」
「船から降りてくれないだろうか」
「貴女達はこの世界の人達だから連れて行けないわ」
女の子の方も言ってきた。
「私達は親娘で星系の宇宙空間を調査していて」
「生きものはっすね」
「調査していないし人や他の生きものを私達の船や星に連れて行っての調査は」
そうしたことはというのだ。
「銀河連邦の法律で禁じられているから」
「だからっすか」
「しないから。環境保護の為に」
「そうっすか」
「だから」
それ故にというのだ。
「貴女達はね」
「船から降りてっすね」
「私達のことは伝えていいけれど」
この星の者達にというのだ。
「この船からはね」
「では降りるっす」
「出口まで案内するよ、もうロボットもトラップも出さない」
父親の方が言ってきた、友好的な声だった。
「ではだ」
「宜しくお願いするっす」
「それではな」
こうしてだった。セリューとルイーザは宇宙人の親娘に案内してもらって船の出口まで案内してもらった。そしてだった。
宇宙人達と最後の挨拶、
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