第一章
[2]次話
遥かなる技術
セリュー=プーゾとルイーザ=ジョングの二人は今はセリューの神託でアメリカノースカロライナ州ニューバーンに来ていた、その街に来て早速だった。
生真面目で元気のいいセリューはこうルイーザに言った。
「ここはっす」
「最初からなのね」
「ギルドかお役所に行ってっす」
そうしてというのだ。
「私の神託を探すっす」
「いきなりそうきたわね」
「お仕事はすぐに終わらせるっす」
そうすべきだというのだ。
「だからっすよ」
「それでなのね」
「そうっす、これからっす」
まさにというのだ。
「お仕事っすよ」
「真面目ね、あんたは本当に」
「それがわかってるっすね」
「勿論よ、そしてこうした時の貴女は」
「そう、行くっすよ」
「ではね」
ルイーザも頷いてだ、そしてだった。
二人はケルベロスも連れてそのうえでまずはギルドに入った、するとセリューはルイーザにある神託を見てから席で一緒にコーヒーを飲みながら話した。
「この依頼っす」
「海に漂着した謎の鉄の船の探索ね」
ルイーザもその依頼について書かれた文章を読みつつ堪えた。
「それね」
「そうっす、これがっす」
「あんたの神託ね」
「私の直観っすが」
そこから言うのだった。
「これがっす」
「そう、じゃあね」
「これからっす」
まさにと言うのだった、セリューが飲んでいるコーヒーはアメリカンでルイーザも同じものだった。
「この依頼を受けてっす」
「その船の中になのね」
「入るっすよ」
「わかったわ、けれどこのニューバーンの海に突然漂着した船ね」
「謎っすね」
「全く以てね」
「だからっすよ」
セリューは鼠人の顔を笑わせてルイーザに応えた、犬人である彼女の顔を見つつ。
「これが神託っす」
「ではね」
「依頼を受けるっす」
こう話してそのうえでだった、二人でだった。
ギルドの事務所の者に依頼を受けると答えてそうしてだった、早速ニューバーンを出てそのうえでだった。
海に漂着している船の前に来た、砂浜から二キロ程離れた場所に着底しているその船の形を見てだった。
ルイーズはどうかという顔になった、それで言うのだった。
「この船は」
「この世界の船ではないっすよ」
「もうどう見ても」
ルイーザはさらに言った。
「宇宙船で」
「そうっすね」
「特別な船よ」
まさにと言うのだった。
「この世界ではまだない」
「そうっすね」
「これは」
ルイーザはさらに言った。
「何かあるとしかね」
「思えないっすね」
「よく見れば鉄でもないわ」
その金属も見てだった、彼は言った。
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