幼馴染が寝取られたので報復しました。
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たくなかった。」
サテラはーーーーーー泣いていた。
「私はアルファと一緒にこの村でずっと過ごしたかった!!魔王って何!?私はそんなものに興味ない!!なんで私がやらないといけないのよ……」
そう、サテラも同じ思いだったのだ。剣姫という本来喜ばれるべき職業がここまで2人を苦しめるなんて。2人から平穏な日常を奪うなんて。明日には、サテラはこの村を出る。そこで、アルファは自分の想いを打ち明けることにした。
「サテラ、君のことが好きだ。」
「えっ……」
「魔王を倒したら……俺と家族になってくれないか?」
辺りには夜風が吹いている。数秒の静寂のあと、彼女は満面の笑顔で
「私も……アルファのことが好きだった。小さい頃からずっと好きだった。夢じゃないよね……すごく、すごく嬉しい。」
「じゃあ……」
「私が魔王を倒した後、私をアルファのお嫁さんにしてください。それまで待っててくれる?」
「もちろん、ずっと待ってる。だけど、できるだけ急いできてね。サテラなしの生活はとても寂しいから。」
「私も、はやくアルファと結婚するためにすぐ魔王を倒すわ。アルファなしの生活に耐えられそうにないもの。」
そして、アルファはサテラに2つの装身具を渡した。1つは指輪型これはサテラが右手の中指につけ、腕輪は右腕につけた。そして、サテラはアルファよりも勇者を好きになってしまったら外して捨てると言った。
そして次の朝、サテラは王都へと旅立った。アルファは、馬車が見えなくなるまで手を振り続けた。
サテラが旅立ってから3年がたとうとしている。サテラは元気にやっているのだろうか。アルファはサテラに会えない悲しみを抱えながらも、比較的穏やかな日々をすごしていた。3年がたとうとしている今になってもアルファの職業の詳細は分からないままで、村人みたいなもんだろうと思っている。今日は珍しく村に商人が来ている。王都で有名な衣服や化粧品を売りに来たらしい。この人なら勇者パーティのことを知っているのでは……と思ったアルファは、商人の人に聞いてみることにした。
「すみません、勇者パーティーについて何か知っていることはありませんか?」
「おっ、兄ちゃんは勇者の活躍に興味があるのか!!分かるぜーーーその気持ち!!俺もよく勇者みたいに活躍したいって思ったころもあったよ。実際、勇者パーティはもう魔王を倒して王都に帰還しているぞ。なんでも、パーティ全員と結婚するらしいな。かぁーーっうらやましい!!まぁ、勇者だからできることなんだろうな!」
えっ……結婚……勇者と結婚だって??そんなはずがない。きっと何かの間違いに違いない。確かめる方法はないのか……
「勇者パーティーを見てみたいんですが、どうすればいいんですか?」
「今日から2週間後に王都で勇者パーティーによるパレードがあるらしい。見たいなら
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