第五章
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依頼は終わりそうして二人は報酬も受け取った。石は黒い布で覆われただけでなく光を完全に遮断する箱に密封されてスミソニアン博物館の最下層の門外不出のものばかりを保管する場所に置かれることになった、また医師の研究は政府により引き継がれることになった。
ことは全て終わった、それでだった。
ルイーザとセリューは依頼を終えた祝いにアナーバーにあるミシガン州の料理を出してくれるレストランに入った、そこでだった。
コーンを多く入れたサラダに濃厚な野菜とベーコンのスープにだった。
牛肉と柔らかいバンズを使いビーンズ抜きのチリソースにイエローマスタードとみじん切りの玉葱をトッピングさせたコニー=アイランド=ホットドッグに牛肉とジャガイモ、玉葱を詰め込んだパイでありミシガン=パスティにミシガン風の深めのパイ皿を使って焼き上げた長方形のピザであるデトロイト=スクエア=ピザを頼みマカロニグラタンも注文しデザートはアイスクリームそして酒に赤ワインを頼んだ。
そうしたものを飲んで食べつつルイーザはセリューに言った。
「後は巨大化した虫や植物が退治されるか」
「それか光の力が消えるかっすね」
「それでね」
「終わりっすね」
「もう騒動の大元はなくなったから」
石がというのだ。
「安心していいわ」
「そうっすね」
「何よりよ、大変だったけれど終わったから」
ルイーザはワインを飲みホットドッグを食べつつ言った、普通のホットドッグよりも中の具が多い。
「よかったわ」
「それで今はっすね」
「こうして食べているわ」
ルイーザはここで笑った、するとだった。
ここでルイーザの手にあるものが宿った、それは何かというと。
「イシスの松明よ」
「それはっすね」
「私の最初の神具であるオシリスの竿と共にね」
「アンデットを操ってっすね」
「魔力も授けてくれる」
「そうしたものっすね」
「しかも火が武器にもなる」
その効果もあるというのだ、こうしたことはルイーザは心の中から聞こえてくる声を聞きつつセリューに話していった。
「いい神具よ」
「そうっすね」
「そして私自身も」
パイを食べるセリューにさらに話した、彼女の足元ではケルベロスが三つの頭を使って食べている。鬣や尾になっている蛇達も上機嫌な感じで動いている。
「神託を乗り越えてね」
「それでっすね」
「全体的に。一回りね」
それだけというのだ、これも心の中の声が教えてくれた。
「強くなったわ」
「そうっすか」
「ええ、ではね」
「これからっすね」
「そう、飲んで食べたら」
ミシガンの料理を満喫した後でというのだ。
「それからね」
「あらためてっすね」
「次の場所に行きましょう」
セリューにこうも言った。
「この世界を救う為に」
「
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