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巨大な自然
第三章

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 森の中での探索をはじめた、虫や草木だけあって敵は次から次に出て来る、ルイーザはその中でセリューにこんな話をした。
「ゴートマンかしらね」
「我が合衆国の未確認動物っすね」
「あれを思い出したけれど」
「あれも森の中にいるっす」
 セリューはルイーザと共に森の中を進みつつ述べた。
「そう言われているっす」
「そしてどうして出て来たのか」
「あくまで噂っすが」
 こう前置きしてだ、セリューは話した。今は二人はモンスター達とは遭遇せず順調に進めていけている。
「軍の秘密実験の結果っす」
「その噂があるわね」
「そうっす、けれどっす」
 それにと言うのだった。
「噂は噂っす」
「ええ、けれど」
「この世界ではっすか」
「何か得体の知れない錬金術師や科学者の実験の影響で」
「虫や草木が巨大化してるっすか」
「そうではないかしら」
「そう言われるとっす」
 どうかとだ、セリューは頷いた。二人の周りは今歯数体のスケルトンがいていざという時の盾の役割をしている、先頭はケルベロスが務め物見を務めている。
「有り得るっすね」
「そうね、では」
「その実験の大元をっすね」
「若しあるならだけれど」
 今ははっきりわからない、だがそれでもというのだ。
「けれどね」
「それでもっすね」
「今は探しましょう」
「そういうことっすね」 
 こう話してそしてだった。
 二人はアンデット達そしてケルベロスと共に森の中を進んでいった、その途中でまたしても多くの虫や草木と遭遇して戦いもした。
 それを越えて森の最深部に入るとだった、そこには。
 アメリカにはいない種類の巨大な食虫植物がいた、この世界のアマゾンにいる根が足の様になっていてそれで動き虫を捕える種類の食虫植物だ。その植物達がだった。
 二人に向かって襲い掛かってきた、だは二人はそれぞれの術や力でその食虫植物達を全て倒した。それからだった。
 戦いの後でだ、ルイーザはセリューに言った。
「さっきのゴートマンのお話だけれど」
「それっすね」
「今の食虫植物でね」
 巨大化した彼等のことでというのだ。
「はっきりしたかしら」
「私達が倒した食虫植物はっす」
「この世界のアメリカにはいないわ」
「それがっすね」
「いるということは」
「実験か何かでここに運ばれてきたっすね」
「ええ、間違いないわ」
 まさにとだ、ルイーザは言い切った。
「それはね」
「そうっすね」
「そしてね」
 ルイーザはさらに言った、食虫植物達は倒されると全て金塊になっていた。それでその金塊達を拾った時に見えたのだ。
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