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巨大な自然
第二章

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「そんな敵ね」
「これは明らかにおかしいっすね」
「普通の昆虫が巨大化した」
「そんなものっすね」
「普通は有り得ないことです」
 即座にだ、セリューの横からケルベロスも言ってきた、三つの頭から出されている声は少女のものだった。実はこのケルベロスは雌なのだ。
「それは」
「そうよね、自然ではないわね」
「この辺りの自然に異変が起こっている」
 ケルベロスの三つの頭の目がそれぞれ光った、そのうえでの言葉だった。
「そうではないかと」
「何らかの事情で」
「私が考えるに」
「というかっすよ」
 蟻を聖属性の術を込めた拳で殴りそれで倒してからだった、またセリューが言ってきた。
「普通にっす」
「只の蟻や蜘蛛が大きくなっている」
「そんなことはっす」
「有り得ないわね」
「何か異変がないとっす」
「起こらないことね」
「しかもそれはこの森だけみたいっすよ」
 セリューは戦いつつさらに話した。
「だからっす」
「ここはね」
「巨大な虫や草木を倒していくことも大事っすが」
 今は二人だけでなく軍隊や他の冒険者達もそれにかかりきりだ、必死といっても過言ではない。セリューはその状況も見つつ話した。
「それ以上にっす」
「原因の追究ね」
「それが大事っす、そして」
「それが出来るまでの力があるのは」
「私達だけっす」
「そやね、星の者であるあたし達でないと」
 それこそとだ、ルイーザはここで敵の攻撃をかわした。巨大バッタの体当たりをかわしてそのうえで言った。
「出来ないことね」
「だからっすよ」
「ここはなのね」
「是非にっす」
 まさにというのだ。
「ここは動いていくっす」
「そうね、それじゃあ」
「今から森の中を進んでいってっす」
「虫や草木を倒しながら」
 巨大化し自分達に向かって来る彼等をというのだ。
「それでね」
「原因を追究するっすよ」
「そして解決しましょう」
 こう話してそしてだった、二人は敵を倒していきつつだった。
 森の中への探索をはじめた、ルイーザは自分達の盾としてモンスターとしてのゾンビやスケルトンといったアンデットを出して自分達の盾としセリューと彼女の神具であるケルベロスも戦いそうしてだった。
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