ターン11 鉄砲水の襲撃者
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ンクリボー1体のみ、そして手札も残るは3枚。しかし、それで終わらないのが鳥居浄瑠という男の本領だった。
「『ならば演目変更、今こそ我々魔界劇団の底力を見せる時。ライトPゾーンにスケール0!世界が誇る我らが歌姫、魔界劇団−メロー・マドンナを……そして対となるレフトPゾーンにはスケール9、まばゆく煌めく期待の原石!魔界劇団−ティンクル・リトルスターをセッティング!』」
彼の両端に立ち並ぶ光の柱。0と描かれた数字の上では黒衣の歌姫がその髪をなびかせ、9と描かれた側ではサイズが大きいのかずり落ちてきた三角帽子を少女の演者が持ち上げる。
「『メロー・マドンナのペンデュラム効果発動!私のライフを1000支払うことで、デッキから更なる魔界劇団1体サーチいたします。ただしこの効果の発動後、私はターン終了まで魔界劇団以外の特殊召喚が不可能になるデメリットを受けますが』」
鳥居 LP3000→2000
「なるほど、それで今のワンキルコンボを先にやったわけね」
「『ご明察。それではいよいよお楽しみ、ペンデュラム召喚とゆきましょう!セッティングされたスケールは0と9、よってレベル1から8の魔界劇団が同時に召喚可能!ペンデュラム召喚、まずはエクストラデッキより、魔界劇団カーテン・ライザー!』」
リンクリボーのマーカー先に、先ほどリリースされたカーテン・ライザーが帰還する。しかし、この場で呼び出された演者はそれだけではない。その隣にもう1人、彼にとっても代表カードたる魔界劇団の顔が呼び出される。
魔界劇団カーテン・ライザー 守1000
「『そしてやはり、彼の存在なくして私のデュエルは語れません。栄光ある座長にして永遠の花形、魔界劇団−ビッグ・スター!』」
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
「1度に2体のモンスターを……しかも1体はエクストラデッキから?なるほど、これがペンデュラム……」
「『そうですとも、素晴らしいでしょう?ビッグ・スターの効果発動!1ターンに1度デッキから魔界台本を1冊選択し、このフィールドにセットします。ここまでの展開で私のライフも少々減りすぎてしまいました、ここでひとつ息を整えると致しましょう。たった今セットしたこのカード、魔界台本「オープニング・セレモニー」。これより開演いたします!』」
ビッグ・スターが空中から飛んできた分厚い台本を掴み、素早くパラパラと目を通す。最後のページをめくり終えたその瞬間、フィールドで花火が爆発した。カラフルなバルーンアートがひとりでに浮かんで宙を舞い、色とりどりの光の模様が閲覧室に浮かんでは消えていく。その中央ではビッグ・スターとカーテン・ライザー、そしてリンクリボーが歓迎のポーズをとっていた。
「『オープニング・セレモニーはその効果により、
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