ターン11 鉄砲水の襲撃者
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すでに1体が存在している以上追加召喚は不可能、ですか』」
「ご明察。こっちが一方的に展開させてもらうよ、白棘?!」
白棘? 攻1400
白棘? 攻1400
「さっきお手本を見せてくれたのには礼を言っておくよ。僕は水属性モンスターの白棘?2体を左、及び真下のリンクマーカーにセット!」
「リンク召喚、か。確かあの向きで水属性縛りは……」
いつの間にかちゃっかり咥えていた煙草をふかしながら、糸巻が目を細める。すでに彼女の目には、このデュエルの結末が映っていた。もちろんまだ勝負はわからないとはいえ、なんとなく予感がした。今回は鳥居の、ひいてはアタシらの負けだろう。
「千波万波を揺りかごに、水面に踊れ南海の乙姫!リンク召喚、リンク2!海晶乙女コーラルアネモネ!」
右と下に2か所のマーカーを持つそのモンスターは、スカートと袖の端からそれぞれ延びるその名前の由来ともなったイソギンチャクの触手めいた意匠のドレスを身にまとう茶髪の女性型モンスター。しかし自分で呼び出しておいて、一番感動しているのはなぜか当の少年本人であった。
「なるほど、これがリンク召喚、ね。それでこの……エクストラモンスターゾーン、だっけ?最初はここにしか呼び出せない、と。オーケーオーケー、シンクロやエクシーズの時も思ったけどやっぱり実戦で覚えるのが一番早いね、こーいうのはさ。ん?ごめんごめん脱線してた、それじゃあ続きと洒落込もう!コーラルアネモネの効果発動!1ターンに1度、自身のリンクマーカー先に墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター1体を蘇生する。甦れ、白棘?!そしてこのカードは墓地から蘇生した時、このターンの終わりまで自身をチューナーとして扱うことができる」
白棘? 攻1400
「『チューナー……シンクロ召喚か!』」
「その通り。レベル4の白棘?に、チューナーになった白棘?をチューニング。光機燦然日輪の元、語り継がれし波濤の勇魚!シンクロ召喚、白闘気白鯨!」
そして呼び出されたのは、かつて激戦区とも呼ばれた層の厚いレベル8シンクロモンスターの中でもかなり高水準なスペックを誇る巨大な白鯨。そのクジラが重々しくその大口を開き、大気を揺るがすパルスをフィールド全体に放つ。
☆4+☆4=☆8
白闘気白鯨 攻2800
「白闘気白鯨の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドに攻撃表示で存在するモンスター全てを破壊する!」
先ほど引き出されたばかりのガメシエルがあっさりと破壊され、鳥居の場は完全にがら空きとなる。もし暗黒の扉が存在しなければ、ワンターンキルを防いだばかりか返しのワンキルすらもありえた布陣。内心舌
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