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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン11 鉄砲水の襲撃者
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私のフィールドに存在する魔界劇団モンスター1体につき500のライフを回復いたします。該当カードはビッグ・スター及びカーテン・ライザーの2体、よって私が得るライフは1000!』」

 鳥居 LP2000→3000

 これでライフこそ3000まで持ち直したものの、やはり頼りない布陣であることに変わりはない。しかしすでに手札も残り1枚、これ以上打つ手もないのが事実。胸をよぎる一抹の不安はおくびにも出さず、ゆっくりと一礼する。

「『永続魔法、暗黒の扉を発動。このカードが存在する限り、互いにバトルフェイズにはモンスター1体のみでしか攻撃をすることができません。私はこれでターンエンドです。さあ、そちらの力を見せていただきましょう』」
「よしきた。せっかく面白いものを見せてもらったんだ、ここで引くのはあり得ないね。僕のターン、ドロー!」

 この場にいる3人の視線が、一斉に少年に集中する。それに気づいているのかいないのか、楽しげな微笑を浮かべて少年がカードを繰り出した。

「僕はまず魔法カード、妨げられた壊獣の眠りを発動!場のモンスターをすべて破壊し、デッキから壊獣2体を選択して互いの場に攻撃表示で特殊召喚する!」
「おいおい、いきなりの初手ぶっぱか?派手な真似するじゃねえか」
「『リセットカード……!』」

 破壊の嵐がすべてのモンスターを巻き込んで吹き荒れ、全てのモンスターが消えたフィールドへと我が物顔で現れた壊獣が対峙する。

 壊星壊獣ジズキエル 攻3300
 海亀壊獣ガメシエル 攻2200

「これでよし。手札の白棘?(ホワイト・スティングレイ)は、手札から別の水属性モンスター1体を捨てることで特殊召喚できる。グレイドル・イーグルを捨てて、このカードを特殊召喚」

 最初に少年が選んだカードは、純白のエイのような姿のモンスター。そして捨てたモンスターがグレイドル・イーグル。ここまでで2人のデュエルポリスは相手のデッキを【水属性】系統だと当たりをつける。

 白棘? 攻1400

「そして相手フィールドにモンスターが存在し、僕のフィールドに攻撃力1500以下のモンスター1体のみが特殊召喚されたこの瞬間。速攻魔法発動、地獄の暴走召喚!」
「『しまった、このコンボは……!』」
「僕はこの発動トリガーとなった白棘?を手札、デッキ、墓地から可能な限り攻撃表示で特殊召喚する代わりに、相手もまたそのフィールドに存在するモンスターと同名モンスターを可能な限り手札、デッキ、墓地から特殊召喚できる。でも、それが成り立つことはあり得ない。なぜなら……」
「『私のフィールドに唯一存在するそちらから押し付けられた壊獣カードは、いずれもフィールドに1体しか存在できない特性を持つ。仮に私のデッキにガメシエルが入っていたとしても、
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