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ある晴れた日に
430部分:夏のそよ風吹く上をその十三
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うです」
「有り難うございます」
 正道が差し出しているそのお見舞いのドーナツを受け取って礼を述べるのだった。
「それじゃあ未晴に言っておきますので」
「御願いします」
「娘も喜びます」
「娘ですか」
 正道は今の彼女の言葉に反応した。
「それじゃあ」
「ええ、母親です」
 その未晴と同じ顔での言葉だった。

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