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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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ね?自由惑星同盟も帝国も関係なく、全ての人が団結しなくてはあの女は倒せないと、そして誓ったんでしょう?そのためにあなたは走り続けるのだと」
「はい」
「なら、私の事は顧みない事。これからの事に比して私の事は砂粒にも満たない些末な事柄だわ」
「いいえ!!」

 カロリーネ皇女殿下の語気が激しかったので、ウィトゲンシュティン中将は口をつぐんだ。

「いいえ、閣下、私は誓ったんです。今この世界に生きている全ての人が夜明けを迎えられるように、って。そんなこと不可能なことは分っています。知ってます。だってそのためにまた戦いをするんですから。でも、そんなことを言って目の前の人一人放置するくらいなら、最初からやらない方がずっとましなんです!!」
「・・・・・・」
「だから、お願いします。私が・・・・私たちが戻るまで、どうか、壮健でいてください」

 ウィトゲンシュティン中将は微笑した。透き通るような微笑だった。

「必ず、ですよ」

 念を押したカロリーネ皇女殿下は敬礼を捧げ部屋を出ていった。

「必ず、か・・・・」

 ウィトゲンシュティン中将はドアが閉まる音を聞きながらつぶやいた。彼女自身がわかっていた。自分に残された時間はそう多くはないのだと。そしてそれはカロリーネ皇女殿下が帰還するまでの間に比してあまりにも短いのだと。

(けれど・・・・・)

 ウィトゲンシュティン中将は透き通った手を陽光きらめく外に透かして見た。

(この血が流れている限り、そしてそれが止まったとしても私は誓う。どこにいようと何をしていようと、あなたを・・・あなたたちを最後まで見届けると。だから・・・・お願いね、未来の創り手さん)

 ウィトゲンシュティン中将はそっと目を閉じた。

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