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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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ーネ皇女殿下ではなく、ケイト・ルクレール中尉。つまり私の部下よ。この子もさっき言ったわ。ここでの私の皇女殿下としての地位は何の意味もなさない物だと」
「あなたはどうですか?カロリーネ皇女殿下」
「ウィトゲンシュティン中将の御傍にいられなくなることはつらいけれど、でも、私にはやらなくてはならない責務があります。それを成すために、ぜひあなたの艦隊に籍を置かせてください」
カロリーネ皇女殿下はコーデリア・シンフォニ―中将を見つめながら言った。
「聞いたでしょう?この子もそれだけの覚悟をもって先ほどの言葉を言ったはずよ。であればこそ、私はそれに応えてやりたい。こんなことを言える立場ではないことを重々承知しているけれど、どうかあなたの艦隊にこの子を配属させてもらえませんか?」
コーデリア・シンフォニー中将はウィトゲンシュティン中将を見つめていたが、やがてうなずいた。そして端末を取り出して、通信回路を開き、何か話していたかと思うとすぐに通信を切った。
「あなたの転属についてはまだはっきりと決めることはできませんが、此方の方でも準備はしておきます。ウィトゲンシュティン中将、それで――」
「ええ、わかっているわ。すぐに人事局に掛け合って彼女を異動させる手はずを整えます」
「彼女がそれを承知するでしょうか?」
ウィトゲンシュティン中将は薄く笑った。
「シャロン・イーリスのただ一つの弱点は、慢心、よ。自身が絶対である人間ほど足元にある小さな傷を顧みることはないの。この子が前線に行こうと行くまいと、シャロンは気にも留めないはずよ」
「・・・・・・・」
コーデリア・シンフォニ―中将は少しの間ウィトゲンシュティン中将を見つめていたが、
「シャロン・イーリスを侮らない方がいいですよ。彼女は顧みることが『ない』のではなく『放置』しているだけなのだから。・・・・・では、手続きが終了次第、第三十艦隊司令部に来てください」
コーデリア・シンフォニ―中将が部屋を出ていった後も、長い長い時間が二人の間に流れた。声に出さなかったがそれぞれが相手の考えていることを理解していた。恐らく反芻しているのだろう。二人が最初に出会ったから今この瞬間までの事を。
「さぁ」
ウィトゲンシュティン中将がカロリーネ皇女殿下に声をかけた。回想と記憶の廻廊を歩んでいたカロリーネ皇女殿下は深い忘我の境地から引き戻された。
「あなたには準備があるわ。引継ぎと着任の準備が。あまり時間もないのだから、すぐに準備に取り掛かったほうがいいと思う」
「閣下・・・あの、私――」
ウィトゲンシュティン中将は勢い込んでしゃべろうとするカロリーネ皇女殿下を制した。
「私の事は気にしないこと。これが私からの最後の命令よ。あなたは言ったわよ
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