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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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は今の事態を見過ごすという事にはならない!このまま黙ってみているなんて私には出来ない!!」
「・・・・・・・・」
「だから、私は中将がなんとおっしゃろうともコーデリア・シンフォニー中将のおっしゃったことに賛同したい、賭けてみたいんです。全ての人が夜明けを迎えられるために」

 ウィトゲンシュティン中将は2分間カロリーネ皇女殿下から視線を外し、じっと外を見つめていた。手が小刻みに震えているのは、カロリーネ皇女殿下の話を無視していたわけではないことを物語っている。

「本当はね、私が主人公だったら、などと考えないでもなかった」

 ぽつりとウィトゲンシュティン中将が漏らす。

「第十三艦隊司令官になって、帝国を追われた亡命者たちの家長となって、自由惑星同盟軍を率いて帝国に帰還し、旧体制を一掃して民衆を解放できたらなんて埒もないことを考えていたわ。でも・・・・・」

 ウィトゲンシュティン中将はと息を漏らした。

「あなたの言うように、結局一人では何もできなかったし、夢想するだけでは駄目だったという事なのね・・・・」

 ウィトゲンシュティン中将はプラチナアッシュの髪を指でなぞらえ、グレイの瞳を伏せた。

「コーデリア・シンフォニー中将。一つだけ聞きたいわ。この子の身柄をあなたに預けたならば、あなたは今後どうするつもりかしら?」
「ウィトゲンシュティン中将閣下!!」
「カロリーネ皇女殿下・・・いえ、ケイト。今のあなたはケイト・ルクレール中尉。今はコーデリア・シンフォニー中将と話をしているのよ」

 気圧されたようにカロリーネ皇女殿下が黙る。コーデリア・シンフォニー中将は面白そうに二人を見比べていた。

「私はこんな身体だもの。この子を羽ばたかせることはできない。宇宙艦隊に復帰でもできれば話は別だけれど、もうそんなことは無理でしょう。ここに残って彼女の動向を探ろうとしたけれど、良手を思いつかないまま、私はこの子をここにつなぎとめている。仮に、あなた方の提案を実行に移すのであれば、まずはヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラムを接触させなくてはならない。だとすればここにいる意味はあまりないと思うけれど」
「本当にそれでよいのですか?」

 コーデリア・シンフォニー中将が尋ねる。ウィトゲンシュティン中将はカロリーネ皇女殿下に目をやり、そして大きくうなずいた。

「この子の気持ち次第だけれど、私はそれでよいと思っているわ」
「第三十艦隊は新設して間もない艦隊であり、練度も第十三艦隊等とは比べ物になりません。おまけに私の艦隊はほぼシャロンの信奉者で構成されているといっていいでしょう。ウィトゲンシュティン中将、そんなところに皇女殿下を放り込むつもりですか?」
「訂正してくれる?あなたに任せるのはカロリ
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