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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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自由惑星同盟の最後の希望である不敗の魔術師ヤン・ウェンリーと同盟を組んで、シャロンを討つこと。これこそが唯一の選択肢であると私は思っています。と、言いますか、そうでなければあの怪物は倒せません」

 ついにコーデリア・シンフォニー中将はシャロンを人ではないような言い方をした。

「簡単に言ってくれるわね」

 ウィトゲンシュティン中将が苦々しそうに言った。

「ただでさえ自由惑星同盟と銀河帝国は仇敵同士。そんな間柄の人間同士が手を組むなどと・・・夢物語もいいところだわ。それに、あなたはそもそも論として、個人の名前を出したわね。ヤン・ウェンリーといい、ラインハルト・フォン・ローエングラムといい、正直なところ命運を託すに足る人物かどうか、私は測り兼ねているのだけれど?ヤン・ウェンリーはともかくとして、ラインハルト・フォン・ローエングラムを私は全くと言っていいほど知らないの。カロリーネ皇女殿下がご存じだったことにむしろ驚いているくらいなのよ」
「この人はそうは思っていませんけれど」

 不意に自分に視線が向けられたのでカロリーネ皇女殿下は思わず後ずさろうとして、危うく歩みを止めた。

「そうなの?」

 カロリーネ皇女殿下は逡巡していた。けれど、今までずっと自分の中で醸成していた思いを吐露してみたい気持ちもあった。ウィトゲンシュティン中将がどう思おうと、言うべきことは言わなくてはならない。

「ラインハルト・フォン・ローエングラム、そして、ヤン・ウェンリー。生まれも育ちも考え方も異なりますけれど、あの人に対抗しうるのは、あの二人しかいないと私は思っています」
「・・・・・・・・」
「何故か、とおっしゃられても困ります。これは・・・もうあまりにも突飛でどうしようもなくて私にもうまく説明できないからです。神様からの啓示とでも申し上げればいいかもしれません」
「・・・・・・・・」
「中将のおっしゃることは分ります。どこの誰とも知らない人間に命運を託すことなどありえない、と。そして、そもそも銀河帝国と自由惑星同盟はずっといがみ合ってきた存在、考え方も出自も、育ちもすべてが異なる存在、そんな存在同士が手を組むこと自体荒唐無稽だと。そういわれても仕方ありません。でも、今この状況は・・・・何というか、もうそんなレベルの話ではなくて・・・・すべての人が団結して立ち向かわなくてはならないほどの事態なんです」
「・・・・・・・・」
「私は一度銀河帝国を追われた身ですけれど、それをどうこう考えるよりも、未来を考えたいんです。私は非力です。皇女殿下などという身分などここでの私には何も意味するところではないのです。独りでは何もできません。自由惑星同盟に亡命して、そして、軍属になって、色々な方と巡り合って、ようやくそれがわかりました。けれど、それ
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