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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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きあなたが亡命したと知れば、活かすか怨みをぶつけられるか・・・どのみちただでは済まなかったはずよ」
「・・・・・・・・」
「その状況下で、あなたはずっとずっと何年も身分を隠して過ごしてきた。生半可な人間にできることではないわ。アルフレートもよくあなたのことを守り抜いていた、と思う」
「・・・・・・・・」
「一つ言わせてもらうと、第十三艦隊にあなたたちを配属するように手を回したのはこの私。帝国からの亡命者だということであれば配属の手回しは簡単だったわ」
「・・・・・・・・」
「当初はあなたが偽姫か本物か見届けようと思った。偽姫ならばまだしも本物であれば、先ほど私が言った通り始末に負えない状況になるから」
「・・・・・・・・」
「でも、あなたはそんなことが些細に思えるほど、よく勤めていたわよ」
ウィトゲンシュティン中将が微笑んだのをカロリーネ皇女殿下は初めて見た。
カロリーネ皇女殿下は声を上げたかった。私はそのように評価される人間ではない、と。私はただずっとアルフレートを、ファーレンハイトを、シュタインメッツを、皆を縛っていただけの存在なのだ、と。
だから――。
「私は――」
「この方は偽姫ではありませんよ。れっきとしたゴールデンバウム王朝の承継者です」
「――――!」
カロリーネ皇女殿下とウィトゲンシュティン中将はコーデリア・シンフォニー中将を見た。
「カロリーネ・フォン・ゴールデンバウム皇女殿下はゴールデンバウム王朝の正当な帝位継承者です。それも、サビーネ・フォン・リッテンハイム、エリザベート・フォン・ブラウンシュヴァイクはおろか、エルヴィン・ヨーゼフ皇太子殿下に比して優先的に帝位継承権があるのです。何故なら――」
コーデリア・シンフォニー中将は人差し指を一本天に立てて、カロリーネ皇女殿下を真正面から見た。
「あなたは帝国の33代皇帝オトフリート4世の晩年の末娘であるシルヴィア皇女の娘に当たられる方だからです。すなわち、帝国家系図においては、オトフリート5世の御兄妹、すなわち、フリードリヒ4世陛下の伯母君に当たられる方になります」
「―――――!!」
「驚かれましたか?」
「まさか、そんな!!」
ウィトゲンシュティン中将が声を上げた。
「あり得ないわ!!オトフリート5世陛下は、フリードリヒ4世陛下を後継者になさったのは、他に人がいなかったからだと言われているのに!!」
「男子は、です。女児や幼少の殿下につきましては、数えきれないほどの皇族方がいらっしゃいました。と、言うよりも、凡庸な君主を求めていたのですよ、あの方は」
「・・・・・・・」
「有力な後継者争いは、それ自体が派閥を生じ、国家を二分する形になります。3兄弟、正確に言えば、長男とその弟との争いをご覧に
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